Cie Marie Chouinard _Prelude To The Afternoon Of A Faun / The Rite Of Spring_ パークタワーホール 2006/03/18, 15:00-16:30 _Prelude To The Afternoon Of A Faun_ - choreography: Marie Chouinard. - premier: 1994. - music: Claude Debussy, _L'apres-Midi D'un Faune_ (1894). - dancers: Carol Prieur. _The Rite Of Spring_ - choreography: Marie Chouinard. - premier: 1993. - music: Rober Racine, _Signatures Sonores_ (1992), Igor Stravinsky, _Le Sacre Du Printemps_ (1913). - dancers: Mark Eden-Towle, Andrea Keevil, Chi Long, Carla Maruca, Lucie Mongrain, Carol Prieur, David Rancourt, James Viveiros. Cie Marie Chouinard は1990年結成のケベックはモントリオール (Montreal, Quebec, CA) のカンパニーだ。 _Prelude To The Afternoon Of A Faun_ はいつも _The Rite Of Spring_ と 併せて上演される作品のようで、演出という点でも、2つ併せて1作品と言って いいような内容だった。どちらも Vaslav Nijinsky というか Sergei Diaghilev の Ballet Russe を意識した作品だ。 _L'Apres Midi D'Un Faune_ (1912) での牧神を演じる Nijinsky の写真は有名 だが、その写真のような膝肘手首をぎこちなく曲げたような姿勢でのダンスが 2作品通して繰り広げられた。また、牧神の角が、どちらの作品でも小道具として 多用されていた。_The Rite Of Spring_ でも、オープニングでは床から一面に 角が生えているように置かれていたし、体じゅうから角が生えているかのような 格好で踊る所もあった。 比較的シンプルな演出でしたか、スポットライト使いが気に入った。特にスポット ライトの切替えを使って場面を切替えていく演出が、リズムが感じられて良かった。 とはいえ、1990年代前半の作品ということもあるのか、演出面のギミックは少め。 _The Rite Of Spring_ の前半の Rober Racine による抽象的な音楽も、発泡 スチロールの塊を板に擦り付けて出しているかのような音で、1990年代後半であれば もっと洗練された電子音を使ったのではないかと、聴いていて思ったりもした。 今回初めて観たわけですが、前評判からユーモラスな面を期待していた所もあった。 今回の上演作品は普通に楽しめたが、ユーモラスというほどでもなかったのは残念。 次はもっとユーモラスな作品を観たいように思う。 sources: Cie Marie Chouinard, http://www.mariechouinard.com/ 2006/03/18 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html