Luisa Lambri ギャラリー小柳 2006/9/6-11/4 (日月祝休), 11:00-19:00 イタリアの写真家で、建築写真というか、その内部の光を撮えた写真を得意としている。 逆光気味かつホワイトアウト気味に、淡さとコントラストの強さを併せ持つような写真だ。 『イメージの首飾り』 (原美術館, 2001) で観て以来、気に入っている写真家でもある。 今回の展示は、Russian Avant-Garde の建築家 Konstantin Melnikov の自邸 Melnikov House の六角形の窓を捕えた写真 _Untitled (Melnikov House)_ など、7枚。 六角形の窓は他が無くても一目で Melnikov House と判るものだ。同じような写真が 3枚並んでいるのだが、白っぽい画面の中、微妙な影の違いで窓の角度か撮影時刻の違いに 気づかされるような、そんな微妙さも好きだ。 しかし、一つの窓を被う4枚の扉から洩れる崩れた王の字の光を捕えた _Untitled (Barragan House) _ の淡さと強いコントラストの共存した画面が最も印象に残った。 この写真が撮られたのは、Mexico の Modernism な建築家 Luis Barragan の自邸だろうか。 展示点数が少なかったのは、少々残念だった。 sources: ギャラリー小柳, http://www.gallerykoyanagi.com/ 『イメージの首飾り』展レビュー, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/01051201 Luisa Lambri 展 (ギャラリー小柳, 2001) レビュー, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/01102001 2006/09/23 (2006/09/17) 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html