街とアートが出会う場所 - パブリック・アートの挑戦 - ファーレ立川の場合 三鷹市芸術文化センター 96/2/25 14:00〜 - 北川フラム 最近できたらしい三鷹市芸術文化センターのArt Today レクチャーシリーズの 第一回が、Faret Tachikawaのアートディレクションをした北川フラムの講演 だったので、聴講してきた。 Faret Tachikawaは、以前から行かねばならんと思いつつまだ行っていないの だけれども。去年のRipple Across The Waterや、先日行った養老天命反転地で、 かなりこの手のプロジェクトに興味が向いていることもある。 とにかく、住宅都市整備公団の作った制作の様子や作家を紹介するビデオが 面白かった。このビデオはどっかで配布・販売されていたりしないのだろうか。 スライドを通しての世界の様々なパブリック・アート的作品の紹介も面白く、 全部で3時間あまりだけれども、飽きずに聴くことができた。 講演の中で養老天命反転地の話が出たので、講演の後で会場受付のあたりに いた北川フラム氏に声をかけて、養老天命反転地の話などいろいろした。 岐阜県と荒川修作の間にプランナーのような人が入らなかったため、あのような 極端な作品になってしまった、ということを彼は言っていた。良い試みだけに、 怪我人続出のようなことで後に続くような同じ試みができなくなってしまうの ではないか、ということを、彼は懸念していたように思う。これはプランナーと いう彼の職業柄的な問題意識でもあると思うので、若干割り引いて考えなければ ならないとは思うが。こういう折り合いの付けかたもパブリック・アートの 主要な要素なんだろう。 ますます、Faret Tachikawaに行かねば、と確信した講演でもあった。 96/2/25 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕