Exhibition - Philo-Tech 大田区産業プラザPIO 96/2/25-3/3, 10:00-19:00 - 古井 智, 平井 武人, 松の木タクヤ, 松蔭 浩之, 村上 隆, 中野渡 尉隆, 中山 ダイスケ, 篠田 太郎, 竹内 忍, テクノクラート, ヤノベ ケンジ 大田区産業プラザのオープニングの企画として行われた展覧会。大田区の中小 企業の技術者と美術作家との協力で作られた作品が中心の展示ということ。 先日に行った三鷹市芸術文化センターも、同様な目的で作られ、第一回の講演者 としてFaret Tachikawaのディレクターを呼んでいるように、「アートによる まちおこし」という動きも、また一つの局面を迎えているのかもしれない。 というのは、バブル期のような高額な過去の名作を買い漁るのではないような 形での「アートによるまちおこし」の試行が主流になりつつあるという。 だからといって、このような試みが必ずしも面白いとは限らない。去年末に 閉館したレントゲン芸術研究所直系の作品群を集めたこの展覧会は、それほど 興味を惹かれる作品は無かった。 入口にあった「メガネドラッグ」(テクノクラート, 1994)が、なかなか面白 かっただけに、入ってみてがっくり。 17:00から行われるはずだった中野渡 尉隆のパフォーマンスが中止になって いたりして、少々企画にアラが目立ったが、これはしょうがないか。 PIOの建物は10年前(科学万博)の頃のパビリオンのようだった。 96/3/2 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕