久しぶりに銀ブラしたTFJです。といっても、独りふらふらと画廊巡りしただけだが。 そのついでに、銀座Printemps別館1階で、ハーブを育てるための道具をみつくろった。 先日、女友達にわけてもらったハーブの種を小鉢に蒔いてサンルームで育てている。 そのローズマリー、タイム、イタリアン・パセリに水をやる霧吹きを探していた。 今までハーブを傷めないよう濡らした手をはじくよう水をやっていたが、毎日となると かなり手間がかかるからだ。ハーブ栽培用品やアロマテラピィ用品が並んだフロアは、 いかにも若い女性を対象にしたディスプレイになっており、男独りの客は僕だけ。 ガラス製の霧吹きを選んでレジスタに持っていくと、店員は僕にこう言った。 「プレゼントですか。」「いいえ、自分で使います。」..。そういえば、僕に種を くれたその女友達といえば、タイムを枯らしてしまったという。もう少ししっかり 育ったらお返しに株分けしてあげよう。 で、まず行った画廊は、昔に通りの向かいにあるつばめグリルがここで話題になった ような気がするここ。 Tatsuo Miyajima - Counter Voice Gallery Koyanagi, 中央区銀座1-7-5 (銀座) 96/5/24-96/6/15 宮島達男の新作展は、ビデオ作品2点の上映だった。"Counter Voice In The Air"が 14分と、"Counter Voice In The Water"が11分。(おそらく)本人が「Nine, eight, seven, six, five, four, three, two, one, ..(沈黙)..」と繰り返しカウント ダウンし続ける様子が、壁一面大きく延々と写し出されている。カウントダウンの 速さと沈黙の長さはまちまち。 ただし、In the airでは空中に吊らされた状況であり、カウントダウン中はじたばた しており沈黙中は脱力している。In the waterでは水をはった洗面器を前に、沈黙中は 顔を水につけている。それが少々ギャグっぽい。そこは僕は気にいった。 しかし、これはビデオで観るようなものなのだろうか、と思った。たとえば、体育館や 展示場のような所で、天井から20人くらいぶらさがって、それぞれが勝手なテンポで カウントダウンしていたら、それは凄く面白いと思う。もしくは、100人くらいが 集まって洗面器を前にカウントダウンしているところを観てみたい。 おそらく、そういうパフォーマンスがこの作品の最終的に行き着く所ではないか、と 僕は思う。いや、そういうパフォーマンスが容易に実現できないからこそ、宮島は そのアイデアを独りでもできるビデオ作品として実現したのではないか、と、この 作品を観て、僕は思った。 宮島達男といえば、こんなレクチャー案内が届いている。 ARC Forum 5 - 宮島達男の現在 ハラ ミュージアム アーク, 群馬県渋川市金井2844 (渋川伊香保) 96/6/8, 18:30-20:30 「今回のレクチャーでは、海外での発表や新しいプロジェクトなど最近の活動を 中心に、ご聴講の皆さんも積極的に参加いただけるような形で、話を進めて行く 予定です。通常のレクチャーとは一味違った「宮島達男の現在」をお楽しみください。」 という案内文が気になる。この個展を観て、なんとか都合を付けて行きたい気分に なったのだけれども、誰か一緒に行こうという人はいませんか? ちなみに、これは、 激 and 劇: Art Then Art Now ハラ ミュージアム アーク, 群馬県渋川市金井2844 (渋川伊香保) 96/3/9-6/23, 10:00-16:30, 木休 という展覧会の中での企画で、この展示も見られます。 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕