久しぶりに自動車を運転したTFJです。去年10月以来だから半年以上間が空いたか。 夜の雨の運転ということで、久々にしては悪条件だったが、無事に東京〜伊香保を 往復した。というわけで、 ARC Forum 5 - 宮島達男の現在 ハラ ミュージアム アーク, 群馬県渋川市金井2844 (渋川伊香保) 96/6/8, 18:30-20:30 に参加してきた。Postpunk MLで同行者を募ったところ意外に人が集まり、結局僕を 含めて4人で行った。同行してくれた皆さん、ありがとう。交通費、助かりました。 前日の電話問い合わせで、ワークショップとしてカウントダウン・パフォーマンスを するとのこと。「撮影したビデオを作品に使うかもしれないですが、構わないですか?」 と。もちろん、構わない、と答えた。 土曜の15時半に表参道は根津美術館前を出発したものの、渋滞のため練馬ICに着いた のは17時。やはり都内の移動は自転車の方が速い。しかし、18時前には渋川伊香保ICを 通過し、18時15分頃にハラ ミュージアム アークに到着した。が、Cafe d'Artのラスト オーダーには間に合わなかった。残念。企画ケーキは、草間弥生のミラールームケーキ だった。ゼリーがミラーの感じを出していたが。 天候は、関越自動車道を北上するにつれて、雨が降り出した。屋外でのレクチャーは、 今回も無しか..。主催者発表では、ARC Forumで雨に降られなかったことはなかった そうだが..。というわけで、会場はエントランスロビー。 レクチャーはまず"Counter Voice"というカウントダウンパフォーマンスの話から 始まった。やはり、この作品はパフォーマンスもあって、それも95年2月から行って いるということだった。Greenwichでのパフォーマンスのヴィデオを観たが、淡々と カウントダウンしているので、いまいち。銀座で上映中の作品の方が笑える。 作家本人もカウントダウンしてみせた後に「笑っていいんです。」と言っていたし、 Greenwichについて「言葉が通じなくて思ったようにやってもらえなかった。」と も言っていたが。やはり、笑いは重要だ。 引き続きワークショップに入り、カウントダウン・パフォーマンスに。全員参加かと 思ったが、希望者を募って一人一人順にパフォーマンスの様子をヴィデオ撮影した。 たくさんの人が同時にやる所も観たかったが。もちろん、パフォーマンスはした。 約2分間、撮影のためにギャラリーに入ってカメラの前でパフォーマンスするのだが、 意外に緊張した。自分の様子が自分で確認できない上、他の参加者はモニターで観て いるということもあるかもしれない。長い2分間だった。その直後に、宮島さんと 銀座の作品についてちょっと話した。「あのヴィデオの撮影、大変だったでしょう。」 と言ったら、やはり「大変だった」と、リハーサルなどを含めて3回やったらしい。 体をはったギャグだよな。 カウントダウン・パフォーマンス自体は、「9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1」と言った 後、目を閉じて息を止める、という単純なもの。「みなさん、家に帰ったら鏡の前で やってみて下さい。15分くらいやると、違います。」と。僕はやっていないが。 それが終わると、過去の"Counter"シリーズの紹介。これは、観たことも多いうえ、 2〜3ヶ月前の"美術手帳"誌の記事と多くは同じような話だった。 その後の「「時の蘇生」柿の木プロジェクト」の話が、うさん臭かった。被爆二世の 柿の苗をあちこちに植えて、2005年にその木にディジタル・カウンターをディスプレイ するもの。本人も「物語性の強さ」という問題点を自覚しており、社会とのかかわり 合いと、アート作品の強さ、のために、あえて危険な題材を選んだ、とは言っていた。 しかし、いまさら、社会とこの関り合い方は無いだろう、と思う。Bauhaus宣言の方が まともなことを言っていた、と思うのは僕だけか。 というわけで、対抗して「バジルプロジェクト」なるものを思いついてしまった。 皆でベランダや庭先でバジルを育てよう、という。目的は「食べるため」。10年後に イルミネーションしたりなんかしません。勝手に食べて下さい。参加希望者は、 Postpunk MLで「バジル育ててます」と勝手に宣言すること。 さて、現在やっている展覧会 激 and 劇: Art Then Art Now ハラ ミュージアム アーク, 群馬県渋川市金井2844 (渋川伊香保) 96/3/9-6/23, 10:00-16:30, 木休 は、時間が無くてあまり観られなかった。コレクション展ということで観たことの あるものも多かったし。そんな中では、ギャラリーBとCの奥の閉切られた部屋が お薦め。Bの森村泰昌の部屋は開けると笑える。Cの草間弥生の部屋は黄色に黒の ドットがくらくらくるほど奇麗だ。 会期終了が迫っているが、群馬方面に行った際には、寄ってCafe d'Artのケーキを 食べながら観るのも良いだろう。 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕