外苑前の「なるしまフレンズ」に自転車パーツを買い出しに行った土曜日のTFJです。 先週の土曜に御徒町の自転車パーツ店をはしごしたばかりなのだが..。 その往路の途中、広尾あたりの外苑西通りで目視で右を向いたとき、そこにいた 車の助手席に座っていた女の子と目が合った。そのとき、その女の子は窓越しに 手を振ってくれた。 で、帰りに、外苑前〜表参道界隈の画廊巡りをしていたのだが、その最中に暑さ しのぎに休みいったのがここだ。 豊久 将三 (Shozo Toyohisa) - Light on Canvas Aki-Ex Gallery, 港区南青山5-4-44 (表参道) 96/7/10-8/10, 11:30-19:00, 日祝休 いわゆるライトアップ作品。もっとも目につくのは、画廊の壁に四角く白く光が 投影されているものだ。James Turrelの"Projection Piece"や、Michel Verjuxの 丸い光の投影を思わせるが、その明るくなった壁の前に手をかざすと、その光が 複数の色付きの光源の光を重ねたものであることに気付く。若干色むらがあるので 予想はつくのだが、それでも面白い。もちろん、わざと色むらが出るように投影 した作品もあるが、これは逆に面白くない。壁の四角い開口部にきれいに合わせて 投影したのも面白い。 TurrelやVerjuxは白の単光源という単純さがそれはそれで魅力的なのだが、色付き 光源を使うと壁では白くてもちょっと影ができたときの華やかさが違う。もちろん、 TurrelやVerjuxの作品にあった強い白さやはっきりした輪郭というものは失われて いるが。 画廊にはテーブルが出ていて、そこで1Fのカフェ・レストランの軽食や飲物をとる こともできるようになっていた。作家はいなかったが、画廊のオーナーの方がいて、 ワインを勧められてしまった。自転車で来ていたのでワインは断ったが、気に入った ので、お茶することにした。 TurrelやVerjuxの話をしたら、作家さんはTurrelは意識しているようだと言っていた。 照明デザインをやっている人だそうなのだけど、デザインとしてではなく、美術作品と して作品と作りたいという意向があるらしい。 ちなみに、豊久は巡回中のMoMAの"Mutant Materials of Contemporary Art"に出展 している。Ex-Loungeの照明デザインもてがけているとのこと。オーナーさんに1階の 店内を案内してもらってしまった。ちなみに、この照明は普通の白色光を使った もので、それも、特にある形を投影しているわけではない。 というわけで、冷たい中国茶を飲みつつ杏仁豆腐を食べてしばらくゆったりしていた。 このAki-Ex Galleryは楼雲記という中華カフェ・レストランの2Fにある。ギャラリー に行くと必ずこのカフェ・レストランのお茶券を貰える。ついでに軽く飲茶して いくのもいいだろう。今なら、作品を見ながら飲茶するのをお勧めしたい。この 会期中の水曜と土曜はサービスでワインも出るので、軽く一杯でもいいだろう。 ここは、表参道の路地裏にあるので、場所がちょっと判り辛いが。僕のホームページ TFJ's Sidewalk Cafeからたどれる原宿青山コンテンポラリー・アート・ギャラリー・ マップ (http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/arts/aoyama.html) に地図がある。 (このページは、1年前に作ったきりアップデートしていないので、そろそろアップ デートしたいのだが..。) 他に観た中で、印象に残ったものを。 花の性 Scents and Sensuality - Iron Flowers Pheromone スパイラスガーデン, 港区南青山5-6-23 (表参道) 96/7/1-14 - 島崎 直樹 (調香師), 小林 優仁 (総合演出), 倉田 光吾郎 (金属造形物), 林 良文 (絵画) スパイラルに入るなり「なんだ、このにおいは。」と思った香りの展覧会。香りの 展覧会という発想自体は悪くないと思うが、フェロモンはないだろう。香りの教室が 併催されていたところを見ると、香水かアロマテラピーのプロモーションか。 題名通り、「理知と感情 (sense and sensuality)」の、理知を香水におきかえると こうなるといったところか。まあ、青山にはそういう人も多そうだが。 中川 幸夫 (Yukio Nakagawa) Exhibition Part 1 Comme des Garcons, 港区南青山5-2-1 (表参道) 96/7/12- 巨大な生け花。赤と緑が強烈。 Comme des Garconsといえば、白い綿の開襟シャツを買ってしまった。胸ポケットに 付いたワンポイントのパイピングテープがかわいいのが気に入った。綿なので自分で 洗えるだろうと思ったら、タグによると水洗いはダメのようだ。パイピングテープが 水で色落ちするらしい。ううむ、ここの服は洗濯に難があるものが多い..。 帰りに鍋島松濤公園で着替えていたら、池に子連れの軽鴨がいた。雛が二匹。片親は ひょっとして一緒にいた家鴨だろうか。 96/7/13 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕