ひさびさに、自転車に乗らずに銀ブラ画廊めぐりをしたTFJです。久々に収穫の多い 画廊めぐりが出来て、かなりご機嫌。ひさしぶりに食べたつばめグリルのハンブルグ ステーキも○。 ・ ・ ・ 中村 ケンゴ 個展 - "Speech Balloon Man" 銀座九美洞ギャラリー, 銀座2-8-5銀座サクラヤビル7F 96/9/30-10/5 名画等の人物を、マンガの吹き出しの形を使って象ったもの。和紙と顔料を使って いるが、背景と吹き出しの2色の色使いも、軽やか。引用に基づく作品の場合、 元ネタを知らないとちょっと辛いかな。 ちょうど、少し前に夏目房之介がNHK人間大学でマンガの語彙・文法を講義していた のを観て、文庫化された「消えた魔球」(新潮文庫)を読んだばかりだったので、 戦後マンガの語彙・文法を確立したともいえる手塚治虫のキャラクタを吹き出しで 象った"Talk Until You Die!"連作は、ちょっと意味深長に感じてしまった。 それに比べて、いわゆる名画に基づくものは、マンガ吹き出しで象るということに いまいち説得力を見出せなかったが、「フェミニズム」「踊らされる人々」と いった題名のセンスに救われていたと思う。 作家の中村さんと話をして、e-mail addressと作っているWWWのURLを教えてもらった。 URLはhttp://elis.lamu.co.jp/~kengo/。画廊でちょっと観たが、美術展の紹介も あって面白そう。お礼にTFJ's Sidewalk Cafeも教える予定。(これを書いている 現在まだe-mail書いていない..。) ・ ・ ・ アルビナ展 - 秋葉しず Gallery 375, 銀座3-7-5 OKビル2F 96/9/30-10/5 同じ大きさキャンバスの上のひび割れた白い顔料?をニスで固めた抽象絵画風の 数点の作品は、妙になまものっぽく感じたのだが。今思えば、そのなまものっぽさは、 去年の "Ripple Across The Water"で観たMatthew Bernieの映画の中で観たものに 繋がるような気もする。 ・ ・ ・ パイプライン 宇和島⇔大阪 Puzzle Punks - 大竹 伸朗 + ヤマタカEYE ザ・ギンザアートスペース, 銀座7-8-10 ザ・ギンザビルB1F 96/10/3-11/7, 11:00-19:00(日祝11:00-18:00) 今年頭頃に出たCD 大竹 伸朗 + ヤマタカEYE "パイプライン"を観た/聴いたことが ある人なら想像つくだろうインスタレーションではあるが、蛍光を多用して、雑然と いうか猥雑な力を感じさせてくれる空間になっている。力があるが、それがどこにも 向いていないような気がするのはどうしてだろう。向いているのが悪いと思わないが。 ・ ・ ・ もう一展お薦めがあるがそれはまた別途。その後、表参道に流れたが、時間が遅く 疲れてもいたので、画廊はめぐらず、カフェで街行く人たちを眺めつつ、 「教養ある女性」とショートヘアについて考察してみた。はあ。 Comme des Garconsの秋の新作はなんだかだ。Yoji Yamamotoでみつけたランダムな ドット (ランダムドットではない) のジャケットはかわいくていいんだけどなぁ。 日曜は親戚の結婚式に出席。♪You and your mother are just wasting your time! というか。まあね..。 96/10/6