日曜日に銀座に出たら大銀座まつりで大変なことになっていると思ったら、 流れた先の青山も青山まつり? をやっていて、くらくらきたTFJです。 ・ ・ ・ 銀座8丁目にあった東京電力お客様相談室内にPlus Minus Galleryが移転した。 新たに銀座6丁目松坂屋裏あたりにできた東京電力のPR館 (渋谷の電力館の ような建物) TEPCO銀座館の2Fに移転した。 あまり明確に区切られていないうえ、1Fからの階段を登った所にあるため、 非常にざわついた感じの空間になっている。新しいスポットということも あるのか混雑しており、それも子供連れが多い。TEPCO銀座館を観て回る ついでに通過するような人が多い。 確かに以前よりぐっと敷居は低くなったし、現代美術がこういう形ででも 多く人の目に触れるということは、面白いことだと思う。ただ、これで失った ものも大きいかなと思う。 少なくとも、中央通りの雑踏から一歩入れば静かな空間、という銀座の画廊の あの雰囲気は、それはもう望めないかもしれない。 荒木 博志 展 Plus Minus Gallery, 銀座6-11-1 TEPCO銀座館2F 96/10/10-12/28, 11:00-19:30, 水休 そんな新Plus Minus Galleryの第1回 (通算第65回) の企画は、自動人形と いうより人や動物の形を思わせる機械が並んでいた。明和電機ほど実用的でも ポップでもなく、懐古的な色彩が濃い。 こんな変な機械の並ぶ一角は、そのざわざわしさとあってか、芸術的という よりも見世物的な感じだ。あまりいかがわしいものでないが。それを観る子供 たちの目がそう感じさせるのかもしれないが。 ・ ・ ・ この展示の隣で、Plus Minus Galleryの10年の歩みを綴った展示をしていた。 インスタレーションやテクノロジー・アートとでも言うべき分野の作家を 積極的に取り上げてきた画廊ということで、オープン以来、頻繁に足を運んで きた画廊だけに、それにかつての場はもうないだけに、妙に懐かしいものが あった。しかし、ここもこれで雰囲気が大きく変わってしまうのだろうな。 96/10/21 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕