気狂いお茶党党首のTFJです。11月2日に久しぶりに (といっても9月半ば以来か) 青山三段重ね研究会を開催してみた。東急本店のLaura Ashleyでafternoon teaが できるという噂を以前に女友達から聞いて行ったが行列をなしていて断念したと いう経緯があり、この度、再挑戦した。が、これがひどい。サンドウィッチも スコーンも貧弱なうえ美味しいとはいえない代物。どうしてこれで列を成すのだ? ・ ・ ・ 曽根 裕 (Yutaka Sone) - Future Perfect Bunkamura Gallery, 渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 1F (渋谷) 96/10/30-11/11, 10:00-19:30, 無休 Phili Morris Art Awardの'96年のGrand Prixを授賞した曽根 裕の個展は、 今までのヴィデオ作品を絵コンテにしたものの展示。ヴィデオ作品も上映して いたが。 彼の作品を初めて見たのは95年3月に"幸福幻想"展@国際交流フォーラムでだった。 ひたすら夜行バスの車窓を撮影したこの"Night Trip"は、何も起きない淡々と した作品、という程度の印象だった。続いて9月の"Ripple Across The Water" @ワタリアムの、街の名前のトーナメントも、結果の表を見ただけでは何が なんだが意図不明だった。今回の展示で、この時のパフォーマンスを撮影した ヴィデオ作品を観たが、現場に居合わせたらそれなりに面白そうだを思わせる ものはあるけれども、"Ripple Across The Water"を知らない人には全く面白く ないだろうな、という作品だった。 今回の期待は、デビュー作の19台の数珠繋ぎ自転車を使ったヴィデオ作品 "19番目の彼女の足 - Tour de Marmo"。Marmoという街中で実際に乗ってみせ ている (乗れていないが) 様子を収録したもの。この人は自転車が好きなの だろうな、と思わせる所があり、同じく自転車好きとして微笑ましく思った。 ("Ripple Across The Water"のヴィデオでも、Tour de Franceを真似して、 イエロー・ジャージを着ていたし。) 特に長大な自転車を持ち込んで船に乗る 所が最高。やはり、一度乗ってみたい。 最新作の"Scoop"は、スクープを求めてタイの山中に入るが、スクープなど何も 無い、という作品。そのためにわざわざタイの山中に行くか..。"見えない 自分を見る眼鏡 - フットボール・プレイヤー"は、自分が鏡無しでは見えない 部分を人工芝で覆うマスクを自作して、それを被ってサッカー場の芝の上に 立った様子を撮影したもの。マスクの部分が芝の保護色になって見えない、と いうコンセプトだ。あと"月の裏側に人工芝を敷くパフォーマンス"が、絵コンテで 見て最も面白そうだったのに、これが上映されていなかったのが残念。 馬鹿馬鹿しいコンセプトを思い付いて、それをそれなりの形で実現してみせる 活力には感心するし、それがハマッた作品はそこそこ面白いのだが。それが Grand Prixかというと ? だ。 あと、手ぶれの多いヴィデオは酔いを催すので長時間観るには辛い。編集なども 雑かな。内容的にもちゃんと短編映画作品として制作してもいいように思う。 あと、そのヴィデオを絵コンテにし直したのも意図不明。 ・ ・ ・ その後、ユーロスペースに流れて、David Rynch presentsの"Crumb"を観た。 USのアンダーグランド・コミック作家Robert Crumbのドキュメンタリー映画。 ひたすら街に出て人をスケッチするCrumbの姿が妙に印象的。とても面白かった。 最下流はもちろんいきつけのジャズ喫茶Mary Jane。この前リスエストしたのを 覚えていてくれて、Art Ensemble Of Chicago、Albert Aylerに続けてDon Cherry / Krzysztof Penderecki "Actions"をかけてくれた。嬉しい。 ・ ・ ・ 3日は信州サイクリング。特急あさまは激混で座れなかったが、自転車固定用の ワイヤをデッキの手すりにかけて身体をそれにひっかけていた (良い子はけして 真似をしてはいけません)。これがかなり楽だ。ラッシュの車内に応用できない だろうか。上信越自動車道開通プレイヴェントは、陽気と紅葉の美しさは最高 だったが、混雑で満足に楽しめなかった。無謀な暴走お子様自転車がいかに 危険か再確認。まあ、高速道路上を自転車で走る機会はめったにないので、 一回は経験しておきたかったが。普通のサイクリングの方が楽しかったかな。 結局日帰りしたら、意外に早く上野についたので、その足で西新宿の音盤店の セールに向かった。途中、飯田橋駅前で、トマソン物件、純粋歩道を発見。 どうして、あそこに歩道があるのか!? ・ ・ ・ 4日も爽やかな陽気に誘われて、結局ふらふら自転車駆り出した。代々木公園で 日向ぼっこしながら読書。で、結局、Mary Janeに流れてこれを書いている。 George Russell and His Orchestra / Jon Hendricks "New York N. Y." (Decca, DL9216, '60?, LP)を聴いて、Grandmaster Flash & Furious Five "New York New York"のrapの元ネタが、Jon HendricksのDJ Narrationに あるのを発見。そっくりだ。そうだったのかー。 96/11/4 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕