日曜の午前に地元の図書館に行ったら、あっさり、ピエール・ブルデュー 「ディスタンクション I・II」(藤原書店)をみつけてしまったTFJです。 いつもあまりチェックしないコーナーにあったので、見逃していた。今、 借りると、返却期限が年明けになるので、とりあえず借りてみたが、読む んだろうか…。というわけで、昨日観たこの展覧会について。 _ _ _ Alain Le Quernec展 Ginza Graphic Gallery, 銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F (銀座) 96/12/2-21, 11:00-19:00 (土11:00-18:00), 日祝休 Bretagne出身のポスター作家Alain Le Quernec (1944-)の展覧会。どういう 作家なのかよく知らないのだけれども。とても楽しめた。 扱っている題材が、政治的というか物議を醸すようなものが中心という ものが中心のうえ、それも風刺というか皮肉というか、そういうユーモアが 効いているのが良い。スローガンというかコピーにしても、矛盾をうまく内包 できているように思う。技術的にも、特に色使いや活字使いにも、違いは あるけれども、大戦間のアヴァンギャルドのポスターを思い出させされる。 惜しむらくは、ポスターに踊るスローガン/コピーがフランス語なので、 脇に小さく書かれた訳を見ないと何を言っているのかわからない、という まだろっこしさがあること。 この展覧会で、「後援: フランス大使館文化部」で、ミッテラン大統領 (当時) の肖像を使って直接批判する (「もう五年間、うんざりだ」) ような ポスター作品が展示されていた。例えば、天皇の肖像を使ったこういう作品を、 「後援: 大使館文化部」で、海外の展覧会で展示するようなことは、あるだ ろうか…。 _ _ _ 年末商戦の雑踏を避け、軽く音盤店をチェックしただけで、いつものように いきつけのジャズ喫茶でこれを書いている。B.G.M.はDerek Bailey "Guitar, Drums 'n' Bass" (DIW, '96)。うー、やっぱりいまいちだ、これは。 96/12/15 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕