この土曜は天気はいいのに自転車に乗らずに、昼過ぎ家を出たTFJこと嶋田です。 運動不足気味ではあるんだが。どうも足腰の調子が悪い。まずは、地下鉄で一直線、 銀座へ。 "下谷 二助 展 - 人じん" @ Ginza Graphic Gallery (97/1/10-31) は、いまいち。 10年前の "下谷 二助のバケツ展" @ Ginza Plus Minus Gallery (これは、今まで 観た Plus Minus Gallery の企画の中でも五指にはいる面白さだったと思う。) の ときのように、イラストだけでなくインスタレーションもすればいいのに。と、 思いつつ、地下に降りた。 _ _ _ Josef Albers 展 Ginza Graphic Gallery B1F, ギンザ7-7-2 DNP銀座ビル (新橋,銀座) 97/1/10-31, 11:00-19:00 (土-18:00), 日祝休 74〜76年の作品というわけで、晩年 (Josef Albers は 1888-1976) の作品の ささやかな展覧会。この元 Bauhaus の Albers は何度も観たことがあり、あまり 期待していなかった。実際、例の正方形のコンポジションがほとんどだったのだが。 それが意外に良かった。他に客もおらず、少し暗めのがらんとした空間で、ほっと ひといき。 何が良かったというと、同じ構図の色違いの作品を十余枚を二段にぴったり並べて 展示してあること。今まで一枚ぽつりと展示されているのしか観たことが無かった ので、新鮮。それと、先週に観た B. & H. Becher との対比もとても興味深い。 もともとこういう展示をすることを想定して制作されたのだろうか? その件について、画廊のスタッフの女性に尋ねたのだけど、回答を得られなかった。 以前に Niklaus Troxler 展をここで観たときも、彼の本について教えてもらった ことがあったのだが、出版社がわからないなど、どうも要を得ないことが多い…。 _ _ _ "Jan Fable展 - 骸骨 + 皮膚" @ 佐谷画廊 (-97/1/18) は、甲虫びっしりのトルソに ぎょっとしてしまった。 で、丸の内線に乗ってお茶の水へ。が、探しているレコードはここでも売り切れ。 このまま入手不可能になってしまうのか…。脱力したか、ザックが重く肩にくい こむようような気分。で、神保町から新宿へ。 16時に新宿東口紀伊国屋本店4Fのギャラリーに。"赤瀬川 原平 展 - 超トマソン展" @ 紀伊国屋画廊 (-97/1/14)。やはり、トマソンは画廊で写真でみるものではなく、 自分で街中を歩いて発見するものなのだろうか。撮影者が置いたとおもわれる猫の 置物もなんだかだなぁ。と、しらける。赤瀬川さんも現れたけれど、話かけたり サインをもらったりする気にはなれず。狭い空間は暑いくらいだったので退散する。 いちおう「冬に向かって歩き出す会」で行くと予告したけど、あの混雑では顔見知り でなければわからないな。来ていた人がいたらごめんなさい。 ひとやすみしようにも、どこもこんでいてうんざり。で、最後にここ。 _ _ Robert Mapplethorpe 展 三越美術館, 新宿 (南館7階), 新宿3-33-1 96/12/5-97/1/19, 10:00-19:30 写真 (に限らないが) というのは、「何を撮っているのか」というだけでなく 「どう撮っているのか」という問題があると思うのだけれど。この展覧会を観て いたら、「どう」、というか、写真を撮るということがどういうことなのかという ことに妙に無邪気な作品のように感じてしまった。確かにヌードにしても花にしても 「きれいな」写真だけど。 それは Mapplethorpe の写真がしょせんそんなものなのか。それとも、ポートレイト、 ヌード、静物、セックスと、「何を撮っているのか」ということで四つ分けられた 展示のせいなのか。"ドイツ現代写真展" @ 川崎市市民ミュージアム で偏向したか。 混雑していたこともあり、あっさり流してしまった。 _ _ _ トレンチコートでいいのがあったら新調したいと思っていたのだが、セールで 猛烈な混雑だし、疲れがでてしまったので、行きつけのジャズ喫茶へ逃げ込んだ。 日曜はオーディオ・セットの配線をちょっといじるつもりが、そのままその周囲の 大掃除に突入してしまった。やっと片付いたところで、Slapp Happy "Sort Of" を 聴きながらこれを書いている。最近、このレコードに針を落とすことが多い。 Dagmar Krause の歌声っていいな。 97/1/12 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕