今日は部分日食でしたね。というわけで、朝8時半に起きてピンホール・カメラを 作って見ていた TFJ です。TVやインターネットでも中継してたけど、天気が 良かったわけだし、やっぱり自分で見なきゃ。モンゴルの方は曇りで皆既日食は ちゃんと見られなかったようだが。 で、レイトショーなので仕事帰りかな、と考えてたのだが、3/13の会期末に向けて 余裕がなさそうだったので、今日、慌てて行ってきた。ユーロスペースで21時から _ _ _ 「クレマスター1」 "Cremaster 1" - '95, USA, 40min, color - a film of Matthew Barney Matthew Barney の "Cremaster" 5部作の第1弾。ちなみに、95年に青山原宿で開催 された "Ripple Across The Water" の際に "Cremaster 4" が上映された。 青と黄が美しい画面だし、ねばねばをはいまわったり湖底でタップダンスする シーンも面白かったのだが、le Man を走り回るオートバイの映像で、ヘロヘロに 酔ってしまったという忌まわしい思い出の映画でもある。 さて、"Cremaster 1" はそれは可愛らしい作品だった。いかにもモデル顔+体形な 白人女性ばかり沢山出てくる。アメリカン・フットボール場の青い人口芝の上で 可愛い人形のような衣裳 (フープスカート) を着た数十人の女性が優雅ないかにもな 映画音楽に乗って繰り広げるマスゲームが素敵だ。いかにもモデルなポーズをとり 続ける飛行船のスチワーデスも不思議な雰囲気だ。 なんて言っていると、Marina Abramovic の「芸術は美しくなければならない。 芸術家は美しくなければならない。」という作品や Guerilla Girls のポスターを 思い出してしまい、ドキドキしてしまうが。いかにもな美しい女性のイメージを 濫用した映画といっていいだろう。 Cremaster という言葉が、睾丸に繋がっている腱を包んでいる温度によって睾丸の 位置を調整する筋肉を意味していると、この「デジェンダリズム」展で知ったが、 そのコンセプトと映画の関係は、性が未分化していない状態うんぬんと言われても いまいちピンとは来ないのだが。コンセプトが複雑過ぎなのかな? 映像や小道具が 丁寧に作られていて、観ていて面白いので、それでいいと思うが。 _ _ _ ユーロスペースに行ったついでに、フライヤなどをチェックしてきた。「ぴあ」を 買わない人なので、これが重要な情報源なのだー。 3/15〜21にシネセゾン渋谷で「Varda par Varda」ということで Agnes Varda の 特集。「幸福 (しあわせ) "La Bonheur"」('65) と「5時から7時までのクレオ "Cleo De 5 A 7"」('61) は観たいな。3/22に「百一夜」封切りで、3月下旬には 東京日仏学院でイベント上映。このうちどれだけ観にいかれるのか。 フライヤがなかったこともあり題を覚えてないのだが、Hal Hartley の新作は 恵比寿ガーデンシネマで3月下旬からか。米独日共同制作かぁ、ちょっと不安だ。 Peter Greenaway の "The Pillow Book" はまだか〜! 97/3/9 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕