というわけで、P3 と Spiral をハシゴしてきた TFJ です。 12時少し前に着いたので、初めて東長寺の水を張った庭を見学。枯れてない 枯山水というか。ちゃんと掃除していうのがわかるきれいさ。モダンな作りも イヤミでなくて良いね。 "Virtual Cage an Aural Space" Christian Moeller 東長寺講堂 P3, 新宿区四谷4-34 (新宿御苑前,四谷三丁目) 97/5/17-28, 12:00-20:00, 会期中無休, 無料 2つの同一平面を回転する緑色レーザーがスモークがたかれた暗い空間を水平に 切ると、まるで仮想的な液体を張ったかのようで、それがとても奇麗だ。 それだけでも、体験する価値がある。 Virtual Cage という油圧式のプラットフォーム上に人が立つと、重みによって 傾きが変わり、それに連動して「水面」も上下するのが良い。しゃがんで、 「水中」から「水面」を見ても楽しい。泳いだり潜ったりする真似をすると いいかも。 一方、"Virtual Cage" を体感するのはいまいちで、飛び回る仮想生物もそれと 気付かないような単なる三角だし。スクリーンを観ていても面白くないし。 あと、少々音が耳障り。 しかし、仮想的な液体を張ったかのような空間が、奇麗で面白かったので、 OKだな。是非、体験してみよう。 で、四谷四丁目からバスで原宿駅前へ。表参道を昼食食べたり NADIFF や Dubhouse 寄りながらたらたらと歩いてスパイラルへ。 16時過ぎくらいに 行ったら、会場に人がいる。作家さんもいて、どうやらギャラリー・ツアー だったよう。展示も "Virtual Cage" ほど面白くなく思われたので、 ABCに流れたり。で、18時半頃、再挑戦。これがよかった。 「サウンド・ガーデン − 浸透する空間」 クリスティアン・メラー展 スパイラルガーデン (表参道) 97/5/8-28, 11:00-20:00, 会期中無休, 無料 "Audio Grove" は、木のステージの上に高さ5.5mある鉄柱が 8×7 に 1m おき くらいに立てられていて、それを2本同時触ると音が出るというもの。暗くなる とライトアップされ、その光も一緒に反応するのだが、それがとてもよい。 というわけで、暗くなってから (18時半以降か) に行くのが良いだろう。 客が少なくて、一時、独演会になったときが面白かった。スロープから人が 数人見下ろしていて、ちょっとしたパフォーマンス気分。楽しかった。 "Virtual Train" は、20〜40分に一本、9台のモニターの向こうを列車が通過 するというもの。わざわざ通過待ちするのも変だと思うが、カフェでひと やすみしていて列車が通過するのを横目で見るというのはいいかな。僕は "Audio Grove" 独演しているときに観た。 "Camera Music" は、ま、そんなもんか、という感じだったが。 というわけで、ICC系かなー、と思いつつもなかなか楽しめてしまった Christian Moeller の2つの展覧会だった。 97/5/18 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕