夕涼み自転車散策も、これだけ暑いと、気持ちいいどころではないよなー。うう。 というわけで、うだりながら、やる気のない画廊巡りをしている TFJ です。 特に観に行きたい所もなかったので、土曜の音盤店巡りついでに通過した 青山・原宿界隈をふらふらと。 _ _ _ こたつ派 展 Mizuma Art Gallery, 神宮前5-46-13 -97/7/12 (日祝休), 11:00-19:00 - 会田 誠, 大塚 聰, etc 会田 誠 が出展している、ということもあり、軽くチェック。ま、そんなものか、 という感じで、たいして楽しめなかった。 会田 の「ミュータント花子」という"漫画"が、そんな中では、最も興味深かった のだが、なぜかこの漫画 (彩色されて屏風状のものに貼って展示されていた。) を 見て連想したのは、日本の漫画ではなく、Perliament Funkadelic のスリーヴで よく使われている Pedro Bell の cartoon だった。まあ、僕がこの手の漫画を たいして知らないこともあるのだろうが。妙にファンキーで、それは嫌いではない のだが。 ただ、Parliament Funkadelic (や Lee Perry、Sun Ra ) の「ファンキーさ」 「狂気」「宇宙」といったものが、アメリカでの黒人の疎外された社会状況と そこからの脱出を象徴していたのに対し、会田 誠 の作品には、いくら天皇や 日米関係などを扱っていても、そういった切実さを僕は感じられなかったし、 そもそも、それを"画廊"という空間に持ち込む意義を見出せなかった。 いや、こんなの、画廊なんかに持ち込んでいるようじゃダメなんだと思う。 これなら、僕だったら、家でジャケットを観ながら Perliament Funkadelic でも 聴いてたほうがましかな、という気がしてしまう。それは、去年末に、Raymond Pettibon などを観て回ったときも、これなら家で Minutemen "The Politics Of Time" を聴いていたほうがまし、と思ったのに近いか。 _ _ _ 方 振寧 (Fang Zhenning) China Fluxus Gallery White Art, 神宮前3-42-5サイオンビル1F 97/7/4-7/25 (月休), 11:30-19:00 (日11:30-17:00) Fluxus という文字列に反応してつい足を運んでしまったが。もちろん、中国にも Fluxus があったわけはない。Fluxus に影響を受けた、と、画廊の入口に貼って あった作家の言にあった。ま、そんなものですね。 プリクラのシールを金巻尺に貼った作品を観て、思わず微笑んでしまった。 あまり期待していなかったせいか、中国でもこんな作家いるんだぁ、と和んで しまった、というか。 _ _ _ なぜか Gallery 360°で、Gastr Del Sol / Tony Conrad のポスター付き split 7" が売っていたので、つい買ってしまった。ふつうの音盤店だったら 買っていなかったかもしれんが。うう。 97/7/6 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕