TEPCO銀座館2Fに移ってからどうも足が遠退きがちなプラスマイナスギャラリー。 以前のように、銀座通りからふらっと入ると静かな空間、というわけでなく、 ざわざわとした (それもよって電力会社のPR館の一角という) 空間というのが、 どうもいけない。 といっても、日祝日に開いているギャラリーだし、今回は 太田 三郎 展 という ことで、日曜にふらふらと。ついでに行った、Tomato @ The Ginza Art Space は あいかわらずも、ひどい混雑だったが。 TEPCO銀座館に入ったら、館内ウォークラリーのクイズを渡されてしまって、 それはそれでくらくらきてしまったが。 太田 三郎 展 - YAMAGATA TOKYO OKAYAMA 1950-1997 プラスマイナスギャラリー, 銀座6-11-1 TEPCO銀座館2F (銀座) 97/7/3-9/2 (水休), 11:00-19:00 ほぼ期間が重なる「複製時代」展 @ ハラ ミュージアム アーク では、切手の 柄や色に焦点を当てた造形的な作品だった。同種の切手を大量に敷き詰めて、 色を出したり。こういう作風は知らなかったので、あれ? という感もあったが。 ギャラリートークでは、切手として使われ、古切手として慈善資金集めに使われ、 最後に美術作品として使われる、という関係性を強調していたが。 このプラスマイナスギャラリーでの展示は、むしろコンセプチャルな作品。 岡山県と山形県をかたどった白いボード上に、県内の各郵便局の消印が押された 切手をピンナップして相当位置に配置したものは、ほぼ全て同じ図柄のものを 用いているだけに、そうでない所が妙に気になる。東京都に関しては、切手を 用いず、○に〒の記号。それを色分けして、ネズミ (というか Micky だ) を 象っている。東京では切手を使ってないのは、どうしてだろうか。と気になる ことはいろいろあるのだけど、気にしたところで、でそれで、という気もして しまうのだった。 岡山県や山形県にそれなりに縁があると、そこそこ楽しめるような気もするが、 縁遠い人には、すれ違いかねないかな、という気もした。植物の種子そのものや 漂着物の写真を使ったオリジナルの切手様のものの方が、接点の多い作品かも しれない。 97/7/20 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕