ひさびさにオペラシティへ行って、柵に囲まれてしまった Anthony Gomley を 観てしまった TFJ です。しくしく。ICC も平日はがらがらですな。 ポール・デマリーニス 展 − メディアの考古学 Paul DeMarinis - Archeology of Media NTT ICC, 西新宿3-20-2 オペラシティ4F (初台), 0120-144199 97/7/29-9/7 (月休,8/3休), 10:00-18:00 (金-21:00), 800円 レコードや蝋管を思わせる「エジソン効果 "The Edison Effect"」シリーズは むしろ退屈だったが。 弦をこすると音が出る「グレイ・マター "Gray Matter"」シリーズは面白い。 といっても、弦を振動させて音を出すわけではない。弦に電圧がかかっていて、 それに手やオレンジやレモンの皮をこすりつけると、どこからともなく音楽が 鳴る。説明から推測するに、CD音源を弦にかける電圧に変調してあって、 オレンジやレモンの皮をこすりつけると、Gray という人が1874年に発見した 効果によって、オレンジやレモンの皮が振動し音を出す、というものらしい。 実際やると、なかなか不思議。"Gray Matter" のバスタブを触っても音出るし。 しかし、Lovely Music から出ている Paul DeMarinis のレコードって、いったい どういう音が収録されているんだろう? さて、同時開催の Theodor Schwenk の本から題を取ったこの展覧会。Paul DeMarinis はこちらにもあるのだけど。 アート&サイエンスの共振 − センシティヴ・カオス − 流れゆくものとの対話 Art & Science - Sensitive Chaos NTT ICC, 西新宿3-20-2 オペラシティ4F (初台), 0120-144199 97/7/29-9/7 (月休,8/3休), 10:00-18:00 (金-21:00), 800円 - Michael Brown, Paul DeMarinis, Ned Kahn, Joerg Lenzlinger, Paul Matisse, James Ossi, Bill Parker, Charles Ross, Thomas Shannon, 高橋 洋子, Sally Weber こういうのを観ると、どうも科学技術の博物館や博覧会のパビリオンの展示のようで。 というか、はっと従来 (というか僕) の自然/科学/技術観を問い直させるような ものは、ほとんどないし。ううむ。 常設展示も空いていて、三上 晴子 "World, Membrane and the Dismembered Body" を 体験することができた。普段は三上 晴子の心拍音で体験するらしいのだが、水曜は 自分の心拍音で。しかし、それが、という感もあって…。ううむ。 "conFIGURING the CAVE" も体験できたけど、VR のデモみたいだし。 Ulrike Gabriel の "Terreine 2" は一人だったので、やはり体験を断られて しまった。しくしく。 と、どうも、ICC は楽しみきれないんだよなー。ううむ。 97/8/20 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕