Marie-Ange Guilleminot Masataka Hayakawa Gallery, 恵比須西1-16-1-301 (恵比寿,代官山), 03-5457-7991 98/2/7-3/20 (日月休), 11:00-19:00 『SOSIE』展 @ Sagacho Exhibit Space ('96) でメリヤスの布筒に頭をつっこんで TVを観る作品を、『デ・ジェンダリズム』展 @ 世田谷美術館 ('97) で屋外で足を マッサージする作品を出展していた Marie-Ange Guilleminot の展覧会。今回の 作品は『SOSIE』に出展されていたものに近いかな。 ギャラリーに赤い丸い毛氈が広げられており、そこに赤いメリヤスの布筒に包まれた TVモニタが2台。毛氈の真ん中には、パンティストッキングを丸めたようなものが たくさんころがっていた。毛氈の上には、大学生くらいと思われる女の子が数人と 男の子が一人、座って、おしゃべりをしていた。 毛氈のまわりを一周した後、あがっていいかと彼らに声をかけてみた。で、あがって 話をしていて、パンティストッキングを丸めたようなものも彼女の作品で、TVモニタに 投影されている映像は、そのインストラクション・ビデオであるということが 判った。彼らにその作り方を教えてもらった。だ、渡されたパンティストッキングで ザックにも帽子にもなるものを作ってみた。帽子として被るのは、なんか変だなと 思ったけれど。ううむ。 そこにいた彼らは写真撮影のモデルとして集められた人たちで、今日は作家もいて これから撮影を始める、という話だったので、野次馬で撮影光景を見学した。 作家と女性2人の3人がパンティストッキングのバッグ/帽子の作り方を教える役、 残りの男女3人が教わる役。教える役の人が黒子姿だというのは、黒子というのは そこにいない人という意味があるから、ということであった。誰か特定の人が教える、 というわけでないことを強調したかったよう。ふうむ。 和み系で「それがどうした」という気もしたけれども、代官山に行ったら、ちょっと 寄って、ひといきしてくるのもいいかもしれない。 Masataka Hayakawa Gallery は、1年半ほど前にできたギャラリーということ。 場所は、西恵比寿五差路の角のビル、Ota Fine Arts の近くだ。最近は、あの界隈も 現代美術の画廊が増えたのかなぁ、という気がする。 98/2/15 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕