李 禹煥 全版画展 1970-1998 三鷹市美術ギャラリー, 三鷹市下連雀3-35-1CORAL5F (三鷹駅南口), tel.0422-79-0033 98/2/14-3/8 (前期), 3/10-3/29 (後期) (月休), 10:00-20:00 李 禹煥 展 ぎゃらりー由芽, 三鷹市下連雀4-15-1-103 (三鷹駅南口), tel.0422-46-3874 98/2/14-3/10 (木休), 12:00-19:00 コレクション展II - 李 禹煥 双ギャラリー, 武蔵野市吉祥寺本町1-7-3横田ビル3F (吉祥寺駅北口), tel.0422-20-5126 98/2/14-3/8 (月休), 11:00-19:00 (日14:00-18:00) 吉祥寺・三鷹界隈で 李 禹煥 の展覧会をやっているので、ざっと梯子してきた。 李 禹煥 といえば、書道風のタッチで線や点を配列する作品で知られ、かなり 作風が完成している感もある作家だと思っている。回顧展ということもあり、 新しい展開などを期待するというより、李 禹煥 の渋い世界をちょっと楽しみに 行こうと思って臨んだのだが。印象に残ったのはちょっと意外な作品だった。 例えば、ぎゃらりー由芽の葉書に用いられている、色付きのガラスビンの破片を 配置した作品は、他の作品にはあまり感じられない攻撃性も感じて、ちょっと 興味深いものがあった。 三鷹市美術ギャラリー (もちろん前期の展示だが) にあった、透明なアクリル板で 二重にした銀と黒の作品は質感がモダンだったのが気にいった。というか、 意外にテクスチャー感がこの作家の作品で重要な役割があるのだなぁ、と思った。 三鷹市美術ギャラリーの展示を観ていると、後の方になると題名も具体的に なって、作品も抽象性が下がって、ちょっと不純になってしまうのかなぁ、と いう気もした。ううむ。 三鷹市美術ギャラリーの展覧会は 3/9 で作品の入れ替えがあるようで、後期は もっと新しい作品が展示されるのだろうか。 インスタレーション作品とか観られるわけでもなく、それほどまとまった回顧展 というわけでもないだろうが、一度に観るのにはちょうどいい量かもしれない。 わざわざ行くほどでもないかもしれないが、吉祥寺・三鷹方面に行ったついでに ちょっと立ち寄って観るにはいいかな。 98/2/22 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕