Tom Friedman 小山登美夫ギャラリー, 江東区佐賀町1-8-13食糧ビル2F 98/4/17-5/16 (日月祝休), 11:00-19:00 不勉強なのでどういう背景を持つ作家か知らないのだが、New York を拠点に 活動するという。ギャラリーに入ってすぐ、ギャラリーの人に「足元に注意 して下さい。」と注意された。見ると、非常に小さな紙切れがかなりの数 足元に散らばっている。これも作品らしい。疲れていたこともあって、 床に座り込んで、ほとんど床に頭を付けるように、その小さな紙切れを見た。 いろいろな色の紙を使って、一つ一つ人型やら様々な形に切られている。 しかし、床に頭を近づけて見える光景もまた妙に印象的。しかし、こんなに 小さな紙切れをどうやって回収するのだろう、とも思う。 部屋の中央にも立体作品があるし、壁にも作品があった。オフィス側の壁に ある作品は、かすかに見えるギザギザ模様。壁に頭をつけて見ると、切れ目に なっているのがわかり、カッター状のもので壁を切り付けて模様を書いている ことがわかる。その反対側の壁は、不規則な水玉模様。白い壁に白いパール玉が 不規則に付けられており、微妙な陰影が水玉模様を産んでいるのだが。 と、とても繊細な手法が視点を変えてくれたような気がした作品だった。 98/5/31 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕