British Video Art Show Parco Gallery, 渋谷パルコ パート1 8F 98/5/21-6/16 (無休), 10:00-20:30 - Darren Almond, Tracey Emin, Gary Hume, Stephanie Smith/Edward Stewart, Sam Taylor-Wood, Gavin Turk, Jonnie Shand Kyod 『English Rose』展 @ The Ginza Art Space、『Real/Life』展 @ 栃木県立美術館 、 『Langlands And Bell』展 @ TN Probe と続いていることから明らかなように、 今、ちょっとした英国現代美術展覧会がブームのようだ。これは、多分に今年が 英国祭'98だからということが大きいと思うのだが。 その一連の展覧会の中で、このヴィデオアートの展覧会は、格段に客の入りが良い ようだったが、内容は最低のものだった。特に狭いスペースにたくさんの作品を 詰め込んでおり、それぞれの音が空間に錯綜してしまっている。空間も狭くて、 もちろん椅子も何も用意されていないので、立ち見を強いられるし。 去年の『tomato がつくる「ロンドン⇔東京」』展 @ The Ginza Art Space の ような、それぞれの作品の毒気を抜いてたくさんのヴィデオが上映されている オシャレな雰囲気で構成しよう、という印象までうける会場作りで、げんなり。 それでも、印象に残ったのは、Sam Taylor-Wood, _Knackered_。全裸の女性が ちょっと裏返った声で詠唱している様子を写しただけの作品で、ちょっと不気味。 Stephanie Smith/Edward Stewart の一連の作品は痛々しさとエロチックさが 同居する居心地の悪い作品で、群馬県立近代美術館で観た Douglas Gordon, _Left Dead, Dead Right, Blue_ ('98) を連想させるものがあった。 しかし、もっとまともな展示空間で観たら、少しはましに感じたかもしれない。 ううむ。 98/5/31 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕