Morphe '98 - 海流 / "Beyond The Horizon" 青山界隈, http://www.bekkoame.ne.jp/ro/mag777/morphe/ 98/11/14-11/28 - 会田 誠, 菊地 慶矩 + Dan Lomohaftewa, 宇田見 ひとみ, 小野 隆生, O-Jun, 山本 豊子, Jun Nguyen-Hatsushiba, Catherine Yass, 中世古 佳伸, 岡本 太郎, 祖母井 郁, Kin Taii, 向山 喜章, Christo + Jaenne-Claude, Jean-Marc Bustamonte, 斉藤 芳樹, etc 今年で4年目となる Morphe 。去年は雨中に巡ったこともあるのか、かなり辛い思い をしたものだが、今年は天気に恵まれて、いい青山散策気分。ガイドな無くては 回れない、という所でもないのだけれど、一応、ギャラリーガイドツアーに参加して、 ナヴィゲータの 新川 貴詩 + 東谷 隆司、ディレクターの 中世古 佳伸、作家の 会田 誠 などに交じって、たまにたわいのない話をしながら、ふらふらと観て回った。 一人で観て回ったら、途中で飽きて力尽きていたかもしれないが、そこそこ楽しんで 観て回ることができた。特に、東谷 隆司 の流しギターが妙な雰囲気を出していた。 前回はほとんど画廊だけだったが、今年は再びブティックでの展示が増えていた。 画廊や美術館で観たことがある作品を、そういう場で改めて観るというのも面白い。 そういう展示が面白かった、という点では、去年よりも楽しめたかもしれない。 Jun Nguyen-Hatsushiba の奇麗なシクロを部品が Alain Mikli のブティックの中に まるでディスプレイのように置かれているのは、奇麗だし、それゆえ皮肉もきついし。 向山 喜章 のロウを使った作品は Dries Van Noten のブティックに置かれていたの だけれど、これも、まるでディスプレイがファニチャーのようで、実際、客に乗ら れたり踏まれたりするというトラブルに見舞われていたが。 ギャラリーの展示で気に入ったのは、Jean-Marc Bustamonte 。透明なアクリル板に 抽象表現主義的だけどほぼ単色の模様がシルクスクリーンで刷られているもの。 シンプルだけど単純に奇麗。けど、去年の写真の作品と全然違うので、あれっ? と いう感じも。写真のイメージが元になっている、というけど。 あとは、ミズマ・アート・ギャラリーの 会田 誠 『パリ・津田沼』。スペース・ ウンコの迫力はなかなかです。 岡本太郎記念館に始めて入ったのだが、ま、そんな感じかー。あまり思い入れの 無い作家だった、というか、もともと作家の人物性にあまり興味がもてないせいか、 ギャラリートークにはちょっと閉口したけど…。 今年の Morphe '98 は原宿青山界隈のほかにもう一ヶ所、三重県南勢町 にサイトが あって 11/7-12/20 の間、開催されているのだが、ギャラリー・ガイド・ツアーの 最後に、そのスライドを観ることができた。スライドで観る限り、Shuzo Azuchi Gulliver のボートハウスや滝のインスタレーション作品、宮永 甲太郎 の煉瓦積上 作品 がとても良さそうではあったが。さすがに、車を持っていない身としては、 南勢町は無理だ…。 98/11/22 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕