Russell Mills Base Gallery (京橋) 98/11/24-12/26 70年代末から80年代にかけて Wire や Minimal Compact といった post-punk 〜 new wave のレコード・ジャケットをよくてがけていたアーティストの 展覧会が京橋の画廊で開催されていた。 Mills は、80年頃、Wire というか Dome のメンバーと何枚か電子音響作品の レコードを Mute や Cherry Red といったレーベルから発表もしており、現在、 その音源は Lewis / Gilbert & Mills, _Pacific / Specific_ (WMO, WMO3CD, '95, CD) で聴くことができる。 87年にあったパルコ・ギャラリーでの個展は、「David Sylvian のレコード ジャケットのデザインをした人」のようなノリで、ジャケット原画展みたいに 派手に開催されていたように思うのだが、今回の展覧会はひっそりやっている ように思う。ギャラリーに置いてあった『美術手帖』誌に 大竹 伸朗 vs Russell Mills の対談が載っていたので、少しは話題になっていたのかも しれないが。 しかし、作風は全然変わっていなくて、作品を観ていてもいまいちに感じて しまったのも事実だが。 そういえば、今年、Robin Guthrie (Cocteau Twins) のレーベルから Russell Mills の新作がリリースされるという話があったように思うのだけれども。 画廊では、彼の音楽はかかってもいなかったし、CDが売られている様子も なかった。少しは、音楽に関する情報があってもいいと思うのだが…。 98/12/22 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕