Highleg Jesus『好き・好き・ハロウィーン』 クラブチッタ川崎 1999/10/30, 19:00-21:30 - Highleg Jesus, ゴキブリコンビナート, ブロンソンズ (みうらじゅん + 田口トモロヲ), 乾 貴美子 (ビデオ出演), 奥 秀太郎 (DJ & VJ) 『Kawasaki Halloween '99』の中の企画として開催されたイベントを観に行った。 メインは劇団 Highleg Jesus で、それもライヴということだったのだが、とても 気になっている劇団である ゴキブリコンビナート がゲストで出演するという ことで行ってきた。出演した三者は一緒に共演はせず、特にテーマなどを統一する こともなく、それぞれ30分ほどの時間を使う、という展開だった。Highleg Jesus は最初と最後の2回、ゴキブリコンビナートは2番目、ブロンソンズは3番目に 出演した。 ゴキブリコンビナートは、短いながらちゃんと仕込んだ芝居をした。ライヴへの ゲストということで、即興的なパフォーマンスとか、今までの作品で歌ってきた 数々の歌をフリを付けて歌うとかするのだろうか、くらいにしか期待していな かったので、短いならが新作が見られたのはとても嬉しかった。立席ながら舞台と 客席がきちんと分かれた空間だったこともあり、ちゃんとした芝居という感じ。 といっても、内容は相変わらず。ハロウィーンなんて関係なくテーマは流産・堕胎。 『粘膜ひくひくゲルディスコ』の使いまわしとはいえ被り物も登場、天皇ネタや 宗教ネタの危なくもポイントを押さえたセリフも相変わらず。「♪水子供養〜」 とミュージカル仕立てでシメてくれたし。と、しっかり、ツボを押さえた作りに なっていたと思う。舞台の上でドタバタと格闘したり牛乳をぶちまけたりして いたが、距離があるせいか、『粘膜ひくひくゲルディスコ』や『ロワゾ・ブル』 ほどメチャクチャやっている感じはしなかった。残念だったのは声。マイクが 使えないせいか、別途録音したセリフをスピーカーで流しながら演技をしていた。 それでも、30分弱ながら一時間分くらい楽しめた、そんな舞台だった。しかし、 9月末に『ロワゾ・ブル』をやってから1ヶ月、よくここまで準備できたと思う。 いつもは脇役をやっている人がメインで、主要男優4人はむしろ脇役という感じ だったのだが、『ロワゾ・ブル』と並行して作っていたのだろうか。 ちなみに、メインの Highleg Jesus は初めて観たのだが。ゴキブリコンビナート と一緒に「ブンドシ系」として語られていることあるので、気になっていたのだが。 むしろ、シモネタ・ギャグがベースにある劇団。シモネタだけではないのだが、 瞬間芸っぽさもある、あまり後にひかないようなカラっとしたもので、ゴキブリ コンビナート とは指向は逆のように感じた。ライヴということで、短めのコント 的なパフォーマンスを連ねるような形で展開したので、芝居だとまた異なるのかも しれないのだが。 1999/10/31 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕