本記事は、PC−E500シリーズのポケットコンピュータで、SCC音源を鳴らそう
というものです。
注意…お決まりですが...。
本記事により、ポケコン本体が破壊されたとしても一切の責任を負わないものと
します。全て各人の責任においてやって下さいるようお願いいたします。
以下がSCCBOARD.LZH内のSCCBOARD.DOC内の内容です。
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SCC PLAY Language 〜SCC音源部回路図〜
(C)TORO 1994
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●このファイルの説明
SCC PLAY Language(以下SCCと略)は(株)コナミ社製のMSX用
SCC内蔵カートリッジのSCC音源部分を用いる事が出来ます。
このドキュメントは、SCC音源部分をE500に接続する為の回路図を
記したものです。
動けば勝ちで作ってあるので、自分で回路が組める人はこれを参考に
より良いものを作って下さい。
※注意!!
・ROM領域(1xxxxH)を使用しているE500は使用出来ません。
※こちらで確認したもの
DELTAシリーズ中
・あじさん版DELTA(Ver 4.3)
・きゃぱさん版DELTA(Ver 1.xx)
と共存出来ません。これ以外のDELTAは大丈夫の
ようです。
・この回路によっておきた不都合はこちらでは一切関与しません。
●回路図
(n) :MSXのカートリッジのピン番号
[n] :E500のカードスロットのピン番号
▲ :+5V に接続
▼ :GND に接続
Rn :抵抗 R1=1KΩ R2=1MΩ
Cn :コンデンサー C1・C2=39pF セラミック C3=47μF 電解 C4=0.1μFセラミック
SW :スイッチ リセットスイッチ用プッシュON
o ▽ :インバータ 74HC04
△ O :
-|ロ|- :水晶 3.579545MHz
|…………………………………………………………………………………………………|
| コナミのSCC内蔵カートリッジ |
| |
| (49) (15) (4) (14) (13) (17〜32) (33〜40) (42) (41・43)(45・47)|
| _____ _____ _____ __ __ |
| SOUND RESET SLTSL RD WR A 0〜A15 D0 〜 D7 CLOCK GND +5V |
|…………………………………………………………………………………………………|
| | | | | ++++++++ ++++++++ | | |
O | | | o | | o ▼ | ▲
| | | △ | | △ | |
音出力 | | | | | | | +--+
| | *----+ | | |
O | | | | | *--|ロ|--+
| | | o | | | |
▼ | | △ | | +--R2--*
| | | | | | |
| | | | | o |
▲ | | | | | △ |
| | | | | | | |
+--R1--* | | | | *-------*
| | | | | | |
| | | | | C1 C2
SW | | | | | | ▲ +--+
| | | | | | | | | |
▼ | | | | ▼ ▼ | | ▼
| | ++++++++ ++++++++ | |
|…………………………………………………………………………………………………|
| _____ _ |
| CEROM R/W A 0〜A15 D0 〜 D7 +5V GND|
| [32] [3] [4〜19] [23〜30] (1・2)(35)|
| |
| |
| E500 カードスロット |
|…………………………………………………………………………………………………|
▲ ▲ ※ A0〜A15 と D0〜D7 は同じ記号の線を直結する
| |
| *-- 14 ※ 74HC04 の未使用の入力ピンは、+5V か GND に
C3 C4 74HC04 つないでおいて下さい。
| *-- 7
| |
▼ ▼
MSXカートリッジ信号割り当て 74HC04 E500カードスロット
裏 表・シール面
(配線面) (部品面) ↑電池ボックス
+------+ +-------+ VCC = 1=(金具)
CS1 | 1 2| CS2 | | VCC + 2+
CS12 | 3 4| SLTSL 1 |-+ +5V| 14 R/W | 3|
予備 | 5 6| | ▽ | A 0 | 4|
| 7 8| | O +-| 13 A 1 | 5|
| 9 10|BUSDIR 2 |-+ ▽ | A 2 | 6|
IORQ |11 12| | O | A 3 | 7|
WR |13 14| RD 3 |-+ +-| 12 A 4 | 8|
RESET |15 16| 予備 | ▽ | A 5 | 9|
A 9 |17 18| A15 | O +-| 11 A 6 |10|
A11 |19 20| A10 4 |-+ ▽ | A 7 |11|
A 7 |21 22| A 6 | O | A 8 |12|
A12 |23 24| A 8 5 |-+ +-| 10 A 9 |13|
A14 |25 26| A13 | ▽ | A10 |14|
A 1 |27 28| A 0 | O +-| 9 A11 |15|
A 3 |29 30| A 2 6 |-+ ▽ | A12 |16|
A 5 |31 32| A 4 | O | A13 |17|
D1 |33 34| D0 7 |GND +-| 8 A14 |18|
D3 |35 36| D2 | | A15 |19|
D5 |37 38| D4 +-------+ A16 |20|
D7 |39 40| D6 A17 |21|
GND |41 42| CLOCK VCC |22|
GND |43 44| SW D0 |23|
+5V |45 46| SW D1 |24|
+5V |47 48| +12V D2 |25|
SOUND |49 50| -12V D3 |26|
+------+ D4 |27|
D5 |28|
D6 |29|
D7 |30|
CERAM |31|
CEROM |32|
NC |33|
OE +34+
GND =35=(金具)
●動作確認(うまく動かない時は「→」から先をみて下さい)
・制作したものを接続した状態で、ポケコンの電源を入れて、何事も起
きなければ、まずOKです。
→配線のショート・接続間違い(特に CEROM-SLTSL間の接続)を調べる。
→音が出ている人は、リセットスイッチを押して音が出なくなったら
大丈夫です。異常ではありません。
・リセットスイッチを押してから、SCC音源あり指定でSCCを初期
化します(INIT "PLAY:S" 又は PLAY INIT S)。表示されたタイトル
中に、"SCC MODE"の文字があればほぼ成功でしょう。
→"BEEP MODE"が表示された人は、電源電圧、接続間違いを調べて下さい。
クロック上げをしている人はクロックを元に戻してみて下さい。
→"Mode error"と表示した場合、SCC音源ありの状態で常駐していま
せん。SCC音源ありの指定で常駐しなおして下さい。
・サンプル曲 "5TH.SCC" を鳴らしてみて下さい。きちんとした音の高さ
で5重和音分演奏されれば、成功です!
→音が出ない人は、音出力関係、クロック供給部を調べて下さい。
曲になっていない人は、始めに電源電圧を、つぎにクロック供給部を
調べて下さい。
●メモリマップ
10000H 〜 1FFFFH カートリッジROMエリア
19000H(1) バンクレジスタ(3FHで切り替え)
19800H(32*4) 波形テーブル
19880H( 2*5) 周波数レジスタ
1988AH( 1*5) 音量レジスタ
1988FH(1) ミキサレジスタ
●補足
・使用するSCCカートリッジはグラディウス2以降のものであればど
れでも良いと思います。(エルギーザの封印 MSX2用 で確認)
・カートリッジを壊したくない人は、コネクタを介して接続すれば良い
でしょう。
・基盤上のチップの確認はしていませんが、48pin の 2212P003 がSC
C音源兼メガROMコントローラで、14pin の 051650 がA/Dコン
バータ用の抵抗だと思われます。
・SCCチップがTTLのようである為、出来れば安定化した5V電源
を外部から供給した方がよいでしょう。
・カードスロットから本体の方へ電源を供給する場合は、E500本体
内の GND の金具のそばの逆流防止用ダイオードをショートしておかな
いと、供給出来ません。
・電圧が低くなると、音が変になります。5V付近にしてからリセット
スイッチを押して下さい。
・音出力は適当なヘッドホンアンプにつないで下さい。なお、現在のま
まだと、直流分が出ているかもしれません。
・SCCに登録されている 0〜62 番の音色は、MSX−MUSIC風と
なっています。
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以上がSCCBOARD.LZH内のSCCBOARD.DOC内の内容です。
・SCCBOARD.LZHをダウンロードする。
(SCC−PLAY LanguageのSCC音源に関するものをまとめたもので、
SCC音源の回路図、音色エディタが同梱されています。)
・SCCTEC.LZHをダウンロードする。
(SCC音源キットを自分で制御するための資料集です。ハードウェア等の解析がされ
ています。)
・SCC183.LZHをダウンロードする。
(最大5重和音で演奏する事が出来るPLAY文です。デバイスドライバ、サンプルミュー
ジック、MMLのマニュアルが同梱されています。)
・MPLAY.LZHをダウンロードする。
(最大8重和音で演奏する事が出来るPLAY文です。デバイスドライバ、サンプルミュー
ジックが同梱されています。)
本ページの記事に興味を持たれた方は、以上4アーカイブ全てをダウンロードされるこ
とをお薦め致します。
※なお、SCC183.LZH及びMPLAY.LZH内に同梱されているデバイスドライバはBEEPモード
での演奏もできるようになっていますので、この場合には特にハードウェアの改造す
ることなく、演奏を楽しむことが出来ます。
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