本記事は、PC−E500シリーズのポケットコンピュータで、SCC音源を鳴らそう というものです。 注意…お決まりですが...。 本記事により、ポケコン本体が破壊されたとしても一切の責任を負わないものと します。全て各人の責任においてやって下さいるようお願いいたします。 以下がSCCBOARD.LZH内のSCCBOARD.DOC内の内容です。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ------------------------------------------------------------------------------ SCC PLAY Language 〜SCC音源部回路図〜 (C)TORO 1994 ------------------------------------------------------------------------------ ●このファイルの説明 SCC PLAY Language(以下SCCと略)は(株)コナミ社製のMSX用 SCC内蔵カートリッジのSCC音源部分を用いる事が出来ます。 このドキュメントは、SCC音源部分をE500に接続する為の回路図を 記したものです。 動けば勝ちで作ってあるので、自分で回路が組める人はこれを参考に より良いものを作って下さい。 ※注意!! ・ROM領域(1xxxxH)を使用しているE500は使用出来ません。 ※こちらで確認したもの DELTAシリーズ中 ・あじさん版DELTA(Ver 4.3) ・きゃぱさん版DELTA(Ver 1.xx) と共存出来ません。これ以外のDELTAは大丈夫の ようです。 ・この回路によっておきた不都合はこちらでは一切関与しません。 ●回路図 (n) :MSXのカートリッジのピン番号 [n] :E500のカードスロットのピン番号 ▲ :+5V に接続 ▼ :GND に接続 Rn :抵抗 R1=1KΩ R2=1MΩ Cn :コンデンサー C1・C2=39pF セラミック C3=47μF 電解 C4=0.1μFセラミック SW :スイッチ リセットスイッチ用プッシュON o ▽ :インバータ 74HC04 △ O : -|ロ|- :水晶 3.579545MHz |…………………………………………………………………………………………………| | コナミのSCC内蔵カートリッジ | | | | (49) (15) (4) (14) (13) (17〜32) (33〜40) (42) (41・43)(45・47)| | _____ _____ _____ __ __ | | SOUND RESET SLTSL RD WR A 0〜A15 D0 〜 D7 CLOCK GND +5V | |…………………………………………………………………………………………………| | | | | | ++++++++ ++++++++ | | | O | | | o | | o ▼ | ▲ | | | △ | | △ | | 音出力 | | | | | | | +--+ | | *----+ | | | O | | | | | *--|ロ|--+ | | | o | | | | ▼ | | △ | | +--R2--* | | | | | | | | | | | | o | ▲ | | | | | △ | | | | | | | | | +--R1--* | | | | *-------* | | | | | | | | | | | | C1 C2 SW | | | | | | ▲ +--+ | | | | | | | | | | ▼ | | | | ▼ ▼ | | ▼ | | ++++++++ ++++++++ | | |…………………………………………………………………………………………………| | _____ _ | | CEROM R/W A 0〜A15 D0 〜 D7 +5V GND| | [32] [3] [4〜19] [23〜30] (1・2)(35)| | | | | | E500 カードスロット | |…………………………………………………………………………………………………| ▲ ▲ ※ A0〜A15 と D0〜D7 は同じ記号の線を直結する | | | *-- 14 ※ 74HC04 の未使用の入力ピンは、+5V か GND に C3 C4 74HC04 つないでおいて下さい。 | *-- 7 | | ▼ ▼ MSXカートリッジ信号割り当て 74HC04 E500カードスロット 裏 表・シール面 (配線面) (部品面) ↑電池ボックス +------+ +-------+ VCC = 1=(金具) CS1 | 1 2| CS2 | | VCC + 2+ CS12 | 3 4| SLTSL 1 |-+ +5V| 14 R/W | 3| 予備 | 5 6| | ▽ | A 0 | 4| | 7 8| | O +-| 13 A 1 | 5| | 9 10|BUSDIR 2 |-+ ▽ | A 2 | 6| IORQ |11 12| | O | A 3 | 7| WR |13 14| RD 3 |-+ +-| 12 A 4 | 8| RESET |15 16| 予備 | ▽ | A 5 | 9| A 9 |17 18| A15 | O +-| 11 A 6 |10| A11 |19 20| A10 4 |-+ ▽ | A 7 |11| A 7 |21 22| A 6 | O | A 8 |12| A12 |23 24| A 8 5 |-+ +-| 10 A 9 |13| A14 |25 26| A13 | ▽ | A10 |14| A 1 |27 28| A 0 | O +-| 9 A11 |15| A 3 |29 30| A 2 6 |-+ ▽ | A12 |16| A 5 |31 32| A 4 | O | A13 |17| D1 |33 34| D0 7 |GND +-| 8 A14 |18| D3 |35 36| D2 | | A15 |19| D5 |37 38| D4 +-------+ A16 |20| D7 |39 40| D6 A17 |21| GND |41 42| CLOCK VCC |22| GND |43 44| SW D0 |23| +5V |45 46| SW D1 |24| +5V |47 48| +12V D2 |25| SOUND |49 50| -12V D3 |26| +------+ D4 |27| D5 |28| D6 |29| D7 |30| CERAM |31| CEROM |32| NC |33| OE +34+ GND =35=(金具) ●動作確認(うまく動かない時は「→」から先をみて下さい) ・制作したものを接続した状態で、ポケコンの電源を入れて、何事も起 きなければ、まずOKです。 →配線のショート・接続間違い(特に CEROM-SLTSL間の接続)を調べる。 →音が出ている人は、リセットスイッチを押して音が出なくなったら 大丈夫です。異常ではありません。 ・リセットスイッチを押してから、SCC音源あり指定でSCCを初期 化します(INIT "PLAY:S" 又は PLAY INIT S)。表示されたタイトル 中に、"SCC MODE"の文字があればほぼ成功でしょう。 →"BEEP MODE"が表示された人は、電源電圧、接続間違いを調べて下さい。 クロック上げをしている人はクロックを元に戻してみて下さい。 →"Mode error"と表示した場合、SCC音源ありの状態で常駐していま せん。SCC音源ありの指定で常駐しなおして下さい。 ・サンプル曲 "5TH.SCC" を鳴らしてみて下さい。きちんとした音の高さ で5重和音分演奏されれば、成功です! →音が出ない人は、音出力関係、クロック供給部を調べて下さい。 曲になっていない人は、始めに電源電圧を、つぎにクロック供給部を 調べて下さい。 ●メモリマップ 10000H 〜 1FFFFH カートリッジROMエリア 19000H(1) バンクレジスタ(3FHで切り替え) 19800H(32*4) 波形テーブル 19880H( 2*5) 周波数レジスタ 1988AH( 1*5) 音量レジスタ 1988FH(1) ミキサレジスタ ●補足 ・使用するSCCカートリッジはグラディウス2以降のものであればど れでも良いと思います。(エルギーザの封印 MSX2用 で確認) ・カートリッジを壊したくない人は、コネクタを介して接続すれば良い でしょう。 ・基盤上のチップの確認はしていませんが、48pin の 2212P003 がSC C音源兼メガROMコントローラで、14pin の 051650 がA/Dコン バータ用の抵抗だと思われます。 ・SCCチップがTTLのようである為、出来れば安定化した5V電源 を外部から供給した方がよいでしょう。 ・カードスロットから本体の方へ電源を供給する場合は、E500本体 内の GND の金具のそばの逆流防止用ダイオードをショートしておかな いと、供給出来ません。 ・電圧が低くなると、音が変になります。5V付近にしてからリセット スイッチを押して下さい。 ・音出力は適当なヘッドホンアンプにつないで下さい。なお、現在のま まだと、直流分が出ているかもしれません。 ・SCCに登録されている 0〜62 番の音色は、MSX−MUSIC風と なっています。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 以上がSCCBOARD.LZH内のSCCBOARD.DOC内の内容です。
・SCCBOARD.LZHをダウンロードする。
(SCC−PLAY LanguageのSCC音源に関するものをまとめたもので、
SCC音源の回路図、音色エディタが同梱されています。)
・SCCTEC.LZHをダウンロードする。
(SCC音源キットを自分で制御するための資料集です。ハードウェア等の解析がされ
ています。)
・SCC183.LZHをダウンロードする。
(最大5重和音で演奏する事が出来るPLAY文です。デバイスドライバ、サンプルミュー
ジック、MMLのマニュアルが同梱されています。)
・MPLAY.LZHをダウンロードする。
(最大8重和音で演奏する事が出来るPLAY文です。デバイスドライバ、サンプルミュー
ジックが同梱されています。)
本ページの記事に興味を持たれた方は、以上4アーカイブ全てをダウンロードされるこ
とをお薦め致します。
※なお、SCC183.LZH及びMPLAY.LZH内に同梱されているデバイスドライバはBEEPモード
での演奏もできるようになっていますので、この場合には特にハードウェアの改造す
ることなく、演奏を楽しむことが出来ます。
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