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15.中国のお茶 


工夫茶芸の2つセットの湯呑
ウェンシアンペイ ピンミンペイ
「聞香杯」と「品茗杯」
まず左の「聞香杯」で茶の香りを楽しみ、次にお茶を右の「品茗杯」に移して飲みます

中国はお茶の発祥地で、4000年もの長い歴史があります。緑茶も烏龍茶も紅茶も元は全て
日本茶と同じカメリア・シネンシスという茶の木の葉から作られたものですが、発酵度数の違い
によりいろいろなお茶の種類に分かれます。北京や東北部では花茶、上海は緑茶、福建省は烏
龍茶、雲南省はプーアル茶、東北部のロシアに近い所では紅茶が好まれます。各地方、各民族
によってそれぞれ独特のお茶があり、色・味・香りもそれぞれに違います。

杭州は緑茶(龍井茶)が有名ですが、杭州の茶葉博物館で教わった中国のお茶について簡単に
ご紹介します。


茶の分類 一葉茶 緑茶 黒茶 青茶 花茶
種類 1枚の茶葉で作ら
れたお茶
碧螺春
龍井茶
毛尖茶
普洱茶
(プーアル茶)
烏龍茶
鉄観音茶
人参烏龍茶
東方美人
ジャスミン茶
特徴 未発酵茶
茶葉は野生で、1枚1枚手作り
最初はやや苦いが
、たちまち口の中に
甘味が広がる
未発酵茶
穀雨(4月20日頃)前に芽を摘む。香りが
高く、さっぱりした味
茶水は淡い黄色
全発酵茶
長時間発酵させる
年数が長ければ
長いほど薬用価
値がある
茶水は褐色
半発酵茶
中国茶の中では
ポピュラー
ジャスミンと緑茶
を合わせたお茶
香り 香り無し 優しい香り 濃い香り 濃い香り ジャスミンの香り
お湯の温度 100度 75度 100度 90~95度 70~75度
時間 一煎目:30秒
二煎目:30秒
三煎目:40秒
四煎目:45秒
五煎目:50秒
六煎目:50秒
七煎目:60秒
八煎目:60秒
一煎目:1分間
二煎目:2分間
三煎目:20秒
その後、毎回1分間
ずつ増加する
一煎目:15秒
二煎目:20秒
三煎目:25秒
四煎目:30秒
五煎目:35秒
一煎目:30秒
二煎目:30秒
三煎目:40秒
四煎目:45秒
五煎目:50秒
六煎目:50秒
七煎目:60秒
八煎目:60秒
一煎目:10秒
二煎目:15秒
三煎目:20秒
四煎目:25秒
五煎目:30秒
効能 コレステロールを
低下させる
高血圧を下げる
解熱、解毒、利尿
肝臓・腎臓によい
ビタミンCが多く、
免疫力を高める
減肥効果がある
胃腸の調子を整え、
便秘にも効く
血液循環と新陳
代謝を促進する
抗癌作用がある
心臓病に効く
ビタミンが豊富
美容によい
その他に完全発酵の「紅茶」、微発酵の「白茶」、軽く後発酵(菌を人工的に繁殖させて発酵)
させた「黄茶」、茶葉の中に花が開く様に細工した「工芸茶」等もある

茶壺(チャフゥ)と茶海(チャハイ)

茶海(チャハイ)
急須は中国では「茶壺(チャフゥ)」と云います。
茶壺に湯を入れたままにしていると、味も香りも
変わってしまうので、茶壺の茶を茶こしで左画像
のような「茶海(チャハイ)」に注ぎ切ってから、
湯呑に注ぎます。
お茶うけには、 雪梅(梅を蜜に漬けて干したもの、)、スイカやカボチャの種(割って中の実を食べる)、
ソラマメのフライビーンズ、ピスタチオ、ドライフルーツなどが出ます。

茶芸
中国のお茶の作法をご紹介します。
工夫茶器(このページtopの写真)を使って烏龍茶を喫する中国のお茶の作法です。
杭州では緑茶も同じような作法で楽しみました。
それほど難しくないので、興味ある方は是非試してみて下さい。


茶海     緑茶   聞香杯 品茗杯
    
茶壺(急須)の深さの約1/3位まで茶葉を入れ、沸騰した湯を茶葉に注ぐ。
ポイント:茶葉を開きやすくする為に、高い位置から湯を注ぐ
一煎目は、茶葉が汚れている場合があるので、茶こしで茶海に一度注ぐが、茶海が温まった
ら飲まずに捨てる
再度茶壺に湯を注いだら、蓋をして茶壺全体にも湯をかける。(保温の為)
30秒ほどおいたら、茶こしで茶海に茶を注ぐ。ポイント:注ぎ残しがないように全てを注ぎ切る。
茶海から聞香杯に注ぐ。(注)ここではまだ飲まない。
茶を聞香杯から品茗杯に移し、空になった聞香杯を指を揃えて両手の指の部分で挟んで軽く
回しながら香りを楽しむ。
品茗杯に注いだ茶を飲む。二杯目からは茶海から直接品茗杯に注いで飲んでよい。

龍井茶は外見は日本茶によく似ていますが、緑茶といっても茶水は薄い黄色で
味も日本茶とは全然違います。烏龍茶ほど香りは強くなく、飲みやすいお茶です。
茶海はこの旅行以前に購入したものですが、このような使い道の茶器とは知らず
中華料理のソースやドレッシング入れに使っていました。お茶に限らず、いろいろ
と使える器ですね。反対に、茶海がなければ、湯ざましやソース入れのような注ぎ
口のある物で代用してもよいかもしれませんね。

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