10月22日 曇りのち雨

  冷たい雨のそぼ降るなか、お待ちかねの「フットルース」を赤坂まで見に行く。劇場近
くまで、来ると、ジャニファンの女性陣が大勢入り口へ向かって歩いている。裕ちゃん目
当ての人はやはり少ないのだろう。
  劇場への階段を登っていくと、劇場の側面が目の前に現れる。それは、ポスターでお
馴染み、裕ちゃんと坂本が寄り添っている図だ。ちょっとムッとしながら入場する(笑)

  開演15分前にして、すでに 9割り近い入り。会場を見渡すと本当に女性客が多いこと。
オケボックスがある。生オケとは贅沢な。などと考えているうちに開幕である。

  冒頭、坂本がシカゴで仲間と踊っている。踊りは問題ないが、セリフが聞き取りにくい。
音響のせいかと思っていたが、他のキャスト(村井国夫さんなど)はちゃんと聞こえるので
こりゃ本人の発声か、滑舌の問題だろう。これほどはっきり差がでるのも困ったものであ
る。
  田舎町にやってきたレン(坂本)。エリエル(中澤裕子)との初対面のシーン。裕ちゃんの
セリフはちゃんと聞き取れる。当たり前といえばそうだが、坂本の聞き取りにくいのに比
べれば雲泥の差だ。
  最初の見せ場。裕ちゃん「HERO」を熱唱。うん、100点とはいえないけど、あの普段は繊
細な歌声とは違って、しっかりとした腹の座った歌い方で、十分満足のいく出来ばえだ。
本当に頑張ったことが見て取れる。ダンスも申し分ない。私の思った通り、ちゃんと仕上
げているようでほっとする。裕ちゃん本人も相当気にしていた目標をクリアできたことは
喜ばしい。

  他のみどころは、やはりベテラン村井国夫さん。演技も歌もベテランらしく、締まった
ところを見せてくれる。ある意味この舞台の裏の主役。元ピンクレディーのお二人の共演
も面白い。ただ、歌は未唯さんのほうが表現力の幅があって素晴らしかった。ケイちゃん
は今一つでした。それと、今回の収穫は秋山純。コメディリリーフの役所なんだけど、こ
れがうまい。演技もいいし、歌もいい。踊りに関しても坂本にまったくひけをとらない。
観客の心をしっかりと掴んでいるし、所作も素晴らしい。テレビでは、なんか大した役で
出てないんであまり注目してなかったけど、今後は要チェッキです。

  総合評価。裕ちゃん、70点。歌とダンスは80点くらいだけど、やはりセリフの演技とな
るとさすがに、ちとつらい。ダンスや歌はある程度練習すれば、短期間で上達して来ると
思う。娘。でもいろいろやった経験もあるしね。でも、演技はそう簡単に上達するという
ものでもないので今回はこんなところか。今後の大きい課題です。
  作品そのものは、要所をベテラン勢が押さえたのでそれなりに見れるけど、お話がわか
りにくい。映画を見てることを前提にしてるわけではないだろうけど、省略しすぎ。その
くせ、無駄も多い。冒頭のシカゴのシーンはばっさり切ってもいいかも。登場人物も整理
してわかりやすくするべきだったかも。

  私は、裕ちゃんがじっくり見れたのでとりえあず満足でしたけどね。そうでない人には
あまり、お勧めできないですね〜。

以上、観劇感想でした。


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