3月 5日(火)  晴れ
  
  朝。客先に立ち寄り。1時間ばかり打ち合わせ。
  
  帰社途中、本屋に立ち寄りいくつか買い物。先週からモーオタ界で噂にのぼっていた、
写真集「Chain! Chain! Chain!」をフラゲ。これは、写真週刊誌「FLASH 」に半年あまり
掲載していた、モーニング娘。各メンバーのピンのグラビア企画をとりまとめたもの。単
に集めただけでなく、雑誌に未掲載のカットも大量に収録しているとのことで、期待が高
かった写真集だ。
  さすがに会社内で見るのは憚られたので、帰宅するまでジッと我慢の子(古っ)。それで
も、帯にある「13人密着 200日。決定版バイブルだ! 」というあおりを見て期待感が増す。
だもんで、昼休みにコソーリと人目を忍んでチラリと見る。最近、モーオタ化しつつある
O方さんも見たいというので、一緒にワクワクしながらページをめくる。
  うわ。はっきりいって、イイ。良すぎ。どのページを見てもはずれがない。O方さんも
小声で「カワイイ」連発。なんだかじっくり見れない分、却って早く時間をかけてみたく
ってしまう。後ろ髪を引かれる想いのまま、昼休みを終了。

  そんなこんなで、7時には帰宅。晩飯も食べず、1ページ1ページじっくりと鑑賞タイ
ム。噂とおり、かなり新カットが追加されていて、逆に本誌に載ったものがない、という
パターンもあり、毎号FLASH 本誌を買った人への配慮か、と善意に解釈する。
  見どころはたくさんあるけど、娘。さん一人一人について印象に残った写真について。
船の後ろで航跡を眺める辻の後ろ姿は、全く子供そのもの。日本科学未来館でソファーに
寝そべるカオリ。仕事場のすぐ隣なので、今度行って来よう。お台場の観覧車の中で、鮫
のぬいぐるみを辻に噛みつかせてる加護ちゃん。辻ちゃんの表情も絶妙。浅草の焼き肉屋
で乾杯する圭ちゃん。アスファルトに寝ころぶなっち。大口開けて笑うなっち。ビニール
傘を持って工事現場に佇むごっつぁん。クッキーをくわえたよっすぃー。目黒川のそばで
跳ねるよっすぃー。憧れの東京タワーで女スパイを演ずる梨華ッち。アテネフランセの教
室でうたた寝する5期メンバ4人。アニオタと言われるだけあって絵が達者な紺野。寝顔
がかわいい小川、新垣。白いコートがよく似合う高橋。猫背で、ゲームキューブをプレイ
(ピクミンか)する矢口。
  全編、カメラマン藤代冥砂の娘。たちへの愛情が溢れた一冊となっていた。余談ではあ
るが、こういう写真を撮る場合に必要なのは、技術的なことは必須としても、それ以上に
被写体に対する愛情が大切だと考える。以前、「モー。たいへんでした」で就学未満の子
供の写真を撮る、という企画があったが、この時のカメラマンたるや、徹底して、子供を
楽しませて写真を撮っていた。もちろん、ぐずらないように、仕事として「いい表情」を
撮るためにやっているのだろうが、それでもあそこまですることは難しいだろう。子供が
本気で好きでなければ、そこまでやれるものではないと思う。また、アイドル写真を数多
く撮っている篠山紀信は、愛情どころか、スケベ根性丸出しで被写体に向かっているよう
に思われる。それが結果として、数々の傑作写真集を生み出しているのも確かなのだ。
  その意味で藤代はかなり娘。に愛情(あるいはスケベ心)を注いでいるように思われる。
その一つの証左が巻末にある藤代自身の言葉だろう。「もし、モーニング娘。がいなかっ
たら…」という始まりで発せられる二つの問い。これはモーオタへの問いかけであると同
時に藤代自身への問いでもあることは明白だ。そして、それに答える事が出来るモーオタ
は一人もいないだろう。もちろん、私自身もその答えを持っていない。というか、その答
えを持ち得ないことが「モーオタ」の証とはいえまいか。そして藤代自身も、その答えを
持っていないはずだ。だからこそこの問いを発したのだ。そう、実は藤代冥砂はモーオタ
であることがここにめでたく証明されたわけだ。だから何、といわれても困るのだが(笑)

  いつものようにオソロ聞きながらチャット。そこで、「Chain! ×3」について色々。

  1時ころ就寝。
  
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