3月20日(水)  晴れ
  
  普通に仕事。しかしながら、なかなかテンションあがらず、はかどらず。3月末までの
システムも遅々として進まず。そういう時はとりえあず現実逃避してさっさと帰宅するに
限る(笑)
  
  ネット、特に2ch 等のスレではよく娘。を題材にした小説がアップされる。私も人の評
判を聞いて時折見る。評判になるだけあって確かによく書けていて、文章もうまくて物語
展開も達者でついつい、読んでしまう。しかし、一つ気になることがある。10編くらい読
んだもののうち、娘。たちが悲惨な状況におかれたり、不幸な結末を迎えるものが大半で
あって、逆にハッピーエンドで完結した小説が少なかったことである。これはいったいど
ういうことか。まぁ、娘。の誰かが死んでしまう、あるいは解散してしまうという設定は
ショッキングで人に強い印象を与えるから、物語に引き込むにはお手軽な手段であること
は確かだ。もちろん、お話の中の事であるわけで、現実の娘。たちが不幸になることを願
ってそういう設定を選んでるわけではないことも判る。しかしながら、如何に小説、フィ
クションの中のこととはいえ、娘。たちが不幸な状況におかれているのを読む、というの
は耐え難いものがある。
  というのも、私達にとってモーニング娘。とは現実であって現実でない、フィクション
に近い存在ではないか、と言う事だ。もちろん、現実に安倍なつみや、後藤真希は存在す
る訳で、決して絵空事の人物ではない。だが、現実的な接点がない以上、それは小説のな
かの登場人物と私たちにとって、なんら変わることはない。である以上、同じフィクショ
ンである、小説世界の安倍なつみや後藤真希が絶望うちひしがれている姿を見て、胸を痛
めない訳がない。
  少し分かりにくいか。逆に、小説やマンガの主人公やヒロインが不治の病に侵されたよ
うな場合、クライマックスが近付くにつれて作者に抗議の手紙がたくさん送られるという
話をよく聞く事と思う。古くは「あしたのジョー」の力石徹など。最近だとなんだろう?
あまりいい例が思い浮かばないが、テレビドラマの「失楽園」ぐらいか(笑)
  見る者が登場人物に感情移入してしまってそういう結果になるわけだが、翻って、モー
オタとして、娘。たちに感情移入しているのであれば、軽々に不幸な状況に娘。たちを放
り出せるわけがないと思うのだが、どうだろう。
  久しぶりに硬いことを書いてしまいましたが、それというのも某日記で紹介されていた、
圭ちゃんが主人公の小説を読んで、かなりげんなりしたからです。設定は10年後。娘。は
解散してて、圭ちゃんはソロ歌手として大成功している、というお話だ。その日記では、
すごいよ、ということで紹介があったので懲りもせず読んで、かなり落ち込んでしまった
訳です。不幸のつるべうち、オンパレードとでもいいましょうか。よく、考えてて嫌にな
らないもんだと逆に感心してしまうぐらいです。大体、私たちの暮らす現実世界は決して
幸福に彩られた世界とは言えないのに、どうして、フィクションでも不幸な話を追体験し
たがるのでしょうか。浄化作用なんてこともよく言いますが、私は少なくともゴメンこう
むりたいです。ちなみに、どんな内容かの詳細を知りたい方は、2ch のスレを検索してみ
て、ご自分の目で確かめてください。げっそりすること請け合いです(苦笑)

  こう書いてて、何だか娘。たちがハッピーになれる、読んでて楽しい小説を書いてみた
くなりました。ん? なんか墓穴を掘ったような…(笑)
  
  チャット。2時ころ就寝。

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