8月19日(月) 曇り

  会社帰りにPowerBookG4を有楽町のビックカメラまで見に行く。キーボードを試し打ち
したり、液晶ディスプレイを開けたり閉めたり、いろいろ触ったり、筐体を持ち上げたり、
コネクタ類の数を確認したりする。
  結論。OS X はさすがに良くできている。なかなか使い勝手も申し分ない。正直ぜひ、
使ってみたいと思った。が、どうしてもハードウェアがいま一つ気に入らない。デザイン
はシンプルで、スマートな色使いも結構気に入っているのだが。なぜだか、どうしても最
後の一線を越えることができない。一つ言えるのは、その大きさだ。画面が大きいのは確
かに売りのひとつなのだが、私の感覚では、でかいだけ、という印象。別に全体のデザイ
ンが悪いわけではないのだが、とにかくデカイというのは気にかかる。また、親指シフト
キーボードを外付けで使うつもりもあったので、多少コンパクトであってほしいというこ
ともあったわけだ。
  ここまで書いていて、確か前回購入を検討したときも同じような要因で諦めたように思
う。iMacもそうなのだが、広告で見た時の印象と実物を見た時の大きさの印象がまるで違
う。対して、DOS/V 系のパソコン(特にノートブック)は、広告でもった大きさと実物の印
象がそれほど変わらない。これは、アップルの広告写真を見ると比較対象物があまりなく、
なおかつデザイン的にコンパクトに見えるようにデザインされているのではないかと、思
えてくる。これは、実装技術の差なのか、それともデザイン優先に決めているからこうな
るのかは判らないが、なぜコンパクトな実装ができないのか、不思議でしようがない。初
代Mac のコンパクトさに驚かされたようなことは、これからはないのだろうか。
  これに対する一つの解答(と思われるもの)は、競争がないからではないか。なんだかん
だ言って、Mac の市場は同じパソコンというより、「Mac ユーザ」の市場でしかない。数
年前は、OSをライセンスしてMac 互換機路線を容認していた。そのお蔭で結構、ユニーク
なMac 互換機が多数出現した。もっとも、売りは値段の安さだけで、あまり購買意欲を注
がれるものはなかったが。それでも、そういう競争市場の出現は、「高い」という印象が
強くあったMac をより普及させる一つの足掛かりになったのではあるまいか。ところが、
アップルはそれをすっぱりと止めてしまい、パイオニア始め互換機メーカーは撤退を余儀
なくされてしまう。その後、Mac の値段そのものはDOS/V と同じ部品を使うなどして、劇
的に下がってはきたものの、「Mac 市場」は依然としてアップルの独占状態となっている
わけだ。
  おそらくは当時のOSはまだまだライセンスするには充分な、互換性が保てなかったので
はないかと推測する。実際使ったわけではないが、互換機は本家に比べて落ち易かったと
いう話しも聞く。であればOS Xがかなり安定して、広まってきたいまこそ、再びOSをライ
センスして、互換機市場を形成してもいいのではないかと、思う。そういう競争にさらさ
れてこそ、私の望むような真にコンパクトな「Mac」が手に入るようになるのではないか
と思うのだ。そのせいで、アップルの経営が危なくなっても、それはそれ。
  
  あー、長くなってしまった(笑)でも、常々思ってきたことなのでこの際、思いを吐き出
して見ました。失礼。
  
  夜は武蔵野タンポポ団で企画した、タンポポの全曲レビュー本の編集会議をチャットに
て行う。HPにあるレビューテキストをもとに、それをまとめて同人誌を発行しようという
企画。レビューだけでなく、色々なものを載せようということで、それをチャットで話し
合う。結局、タンポポに関するエッセイと、タンポポの歴史みたいなものを追加すること
に。まぁ、順当なとこか。
  編集作業は基本的にやすなおさんがやって、他の分担はおいおい決めることに。9月23
日のコンサート最終日にはタンポポ本人にも手渡せるようにしよう、ということなので、
大体一カ月くらいしか作業出来ない。かなり強行スケジュールだが、頑張ってやるしかな
い。一応私は同人誌作成経験はあるし、TKさんはプロの編集さんだったし、なんとかなる
とは思う。あとは原稿が確実に集まるかどうかだけ、というところか。果てさてどうなり
ますやら…(大滝秀治風に)

TOP

All Rights Reserved Copyright (c) Toru Hasegawa 2002