がんばります! 洗牌! …そんなに頑張らなくても。

 1月20日(月) 晴れ

  興奮覚めやらぬ朝。駅売りのニッカンスポーツを購入。昨夜の娘。六期メン決定のこと
が芸能欄に。一面は貴乃花引退か? のニュースだが、モーオタにとってはどうでもいこと
だ。(お昼には引退表明したようですが…)

  昨日、テレビ東京で放送されたLOVEオーディション2002「モーニング娘。新メンバー大
決定!!!特番」について。
  録画してから見るか、それとも生でみるか少し迷う。夕方の番宣を見て、しっかり生で
見ようと決めて、食事を6時30分までに終わらせる。食後、食器もすぐに片づけて、テレ
ビの前に陣取ることに。はっきり言ってこれが大正解。最初こそ雑誌を繰りながら見てい
たものの、すぐに(合宿一日目あたり)釘付けとなり、一気に二時間あまり集中して見入っ
てしまう。それだけの迫力をもった番組だった。
  詳細については、すでに多くのサイトであらかた言及されていて、私がいまさらあれこ
れ言うのもなんだとは思う。特にTKさんのところでは明解に番組の構造から、娘。一人一
人の所作まで、まさにミクロからマクロまで余さず網羅されているので未読の方、番組を
未見の方にあっては読まれることをお勧めする。

  が、そんな言い訳をしても仕方無いので思うところを少しつらつらと書いてみたい。

  今までの「娘。オーディション」恒例の合宿は、最終選考の場として機能しており、そ
の結果如何によって10人近くの候補者の中から、数名の合格者、新メンバーが選ばれてい
たわけだ。が、今回は(おそらく今後も?)少しく違う意味を持つようになったようだ。そ
れは「モーニング娘。」に成るための、イニシエーション、通過儀礼という位置づけだ。

  もちろん、今までの合宿も通過儀礼的な意味合いはあったわけだが、それに優先して
「選考過程」であることに重きが置かれていた。対して、六期メン選考合宿は、全員合格
が、おそらく前提としてあって、合宿はあくまで「通過儀礼」として扱われたと考えるの
が自然ではないだろうか。それは、つんく♂Pのあっさりとした「OK」に端的に現れてい
ると言えよう。合格発表だというのに、まるでレコーディングでOKテイクだった時のよう
な軽さ。「一人の脱落者も出さず、無事に通過儀礼をこなせたな。よし、OK。次行ってみ
ようか」といった感じだろうか。もっとも「通過儀礼」をクリア出来なければ、合格とは
ならなかったかもしれないが、それが出来る、という確信もあったのだろう。また、儀礼
といっても単に形式的なことではなく、実力を磨くという実質的な意味も多少はあったと
思うが、それとて、これから本格的に始まることであって、それほど重要ではない。それ
よりも、「こうやってモーニング娘。になっていくんだよ」ということをたたき込んで、
それに着いて行けるかどうかを試した、というほうが正解だろう。

  実際、これまで娘。たちはオーディションで選考されて、その後数々の試練、芸能界の
しきたりや礼儀の徹底に始まり、ボイトレ、ダンスレッスン、センター争い、などを通じ
て次第に「モーニング娘。」に成って行った。そして、その時の様子をASAYANという小窓
を通じて私たちは知り、新しいメンバーも、同様な過程を経ることによって彼女たちを
「モーニング娘。」として認めてきたわけだ。
  ところが、前回の五期メン加入の時は、ASAYANはすでにその機能を果たさず、muSix で
僅かに流れる映像だけでは「通過儀礼」を充分に見届けることは出来なかった。(「エン
ジェル・ハート」という企画もあったが、あれは「娘。」に成るための過程でなかったの
だ。)四期メンの時もASAYANが十分に機能していたとは言い難いが、「アイドルをさが
せ!」がその役割を補完していたので、あまり問題にはならなかったのだろう。もっとも、
そのベクトルはASAYANとはまったくの正反対。和やかな平和ムードにあふれていて、そん
な多幸感のなかでPVの撮影過程や、ダンスレッスンの様子を私たちに届けてくれたのだ。

  そんなわけで、今回の合宿は、原点回帰というか、「モーニング娘。」になるための通
過儀礼の過程を、ギュッと2日間に圧縮して私たちに見せてくれたのだ。
  そして、もう一つ大事な目的があった。それは今の「モーニング娘。」たちにもこの過
程を見てもらうこと。自分達がどのようにして「モーニング娘。」になったのか。それを
今一度思い起こし、新メンバーと同じ新たな気持ちで前進してほしい、という意図が込め
られていたように思う。実際、なっちは終始真剣なまなざしで合宿の様子を見ており、お
そらくは自分たちが合宿した時のことなどを思い出して、六期メン(候補)たちにその時の
自分を重ね合わせていたように思えるのだ。矢口もボイトレの時にそのような反応を見せ
ていたしね。

  さて、この番組を見たモーオタさんたちのサイトを覗いて見ると概ね良好な反応のよう
だ。当然、私も先に書いたとおり、満足している。それは、番組の意図とおり合宿が「通
過儀礼」として成立しており、かつ、その様子を見届けることができたからこそ、だろう。
逆にいえば、五期メンバーが今までなかなかモーオタたちにも認められなかったのは、こ
ういったことが大きい要因ではなかったのか? 五期メンたちにとっては不幸と言わざる得
ないが、それはまた別の話し。
  閑話休題。その反省を活かして放送された今回のオーディション合宿。現モーニング娘。
のメンバーとファンに認められた六期メンバーたちは、これから真の「モーニング娘。」
になるための修行期間に入る。そして、約4カ月後、さいたまスーパーアリーナで「モー
ニング娘。」となった、その逞しい姿を私たちの前に現す事だろう。それは藤本をはじめ
とする六期メンバーだけではない。カオリ、なっちらオリジナルメンバー、矢口、圭ちゃ
んももちろん、梨華っち、よっすぃー、亜依ぼん、のの、そして、高橋、小川、紺野、新
垣らも、この事きっかけに大きく成長した姿を見せてくれるだろう。いや、そうに違いな
い。私は、その日を楽しみに「モーニング娘。」たちを見つめ続けていくつもりだ。そし
て、その後もずっと。

  あと、私が印象に残ったことをいくつか。なっちが歌い終わって、咳き込んでいるのが
気になった。番組中も時折咳の音が耳についた。ラジオ(エアモニ。)でも喉の調子が悪い、
と言っていたので、大事ないか気がかりでならない。そういえば、紺野ちゃんもくしゃみ
してたなー。この緩いテンションはいったんなんなんだ(笑)

  徳光が珍しくいいこと言った。ミキティー加入を「転校生」と表したことだ。新メン
バーは学校で言えば新入生なわけで、その例えでいえば、まさにぴったりな表現だ。おそ
らく、彼女の心中も、名門私立校から公立学校に「転校」してきた、そんな気分かもしれ
ない。判りにくい? まぁ、ジャイアンツおやじも、伊達に年とってないってことですかね。
  
  菅井先生はみなさん絶賛していますが、私も同感。教えることで飯を食ってるのだから
ある意味当然とはいえ、あれほど劇的に上達するとは。おそるべし。もっとも、ちゃんと
繰り返さないと身につかないでしょうが。後は本人の努力次第ということですね。

  なんか、久しぶりにまじめなことを書いてしまったような…。
  
  就寝します。

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