みちのく温泉

（巨大な温泉銭湯）

場所 JR本八戸駅 徒歩20分

東北新幹線はやてってまだ乗ったことなかったんだよなあ…一度は乗ってみようと八戸へ。しかし偉大な新幹線っす。なにしろ、東京八戸を約3時間で結んでしまうんだもんなあ。このくらいならあまり疲れもしないっす。のぞみに例えると、仙台が名古屋、盛岡が大阪くらいになったか。

それにしても、八戸が鹿児島クラスの市内温泉天国だったとはつゆ知らなかった…東北には銭湯は少ない、っつーイメージがあったんだが、八戸市、銭湯で引くと出るわ出るわ。しかもほとんどが温泉の模様。これは凄いっす。しかし、地名を見ても一体どこにあるかわからん…

（真冬の八戸市中心部）

八戸到着後、まずは飯だ、ちょっと贅沢して割烹で刺盛に、いちご煮、そして地酒。いちご煮…ウニとアワビの煮物だが、しみじみ旨い。さらにマスターお勧めの銀河高原の生ビール、おや、味が缶入りのヤツと違うぞ、フルーティで旨い。「このビール、痛風にもいいんですよ」ホンマかいな…しかし旨い。隣で地元の名士？千田&アニータの物語の話。板さんが「いや、昔船に乗ってたから知ってるんですけどね、チリの女は本当に凄いんですよ」だと…さて、腹も満ちたから風呂だ。

（口八丁じゃなくて口一丁？）

っつーことで、とりあえず類家のみちのく温泉へ。国道45号線からちょっと入ったパブテスト教会の近く、これがまた、でっかいビル、銭湯っつーよりも温泉センターだよなあ。もちろん駐車場もあり。温泉ながら、後ろに発射台型の煙突があるっつーことは加熱しているのか。

中に入ると下足板の鍵はおしどり、これでなぜか何となく安心。フロント形式で、自販機で青森銭湯料金、350円の券を購入。フロントには兄ちゃん、半券を戻して「これ10枚で一回無料になりますから」だと。フロント前には広いロビー、ビールやドリンクの自販機、新型マッサージ機などなど。

さて、中に入ると脱衣場もシンプルで広いっす。しっかりと温泉分析表が書いてある…1号泉が湧出温度30度に満たないのに、2号泉は40度以上…高温泉を求めて深く掘りなおしたのかなあ。燃料代も違うだろうからなあ。ロッカーの鍵はおしどりの板鍵、TANAKAのアナログ体重計。なお、営業は朝から、夜は23時までっす。

浴室へ…うわっ、大型銭湯だ。天井はビル銭湯っつーか施設的な、デコボコした天井だが比較的高いっす。桶はケロリン黄色、こりゃ東京サイズだな…カランは赤青の逆三角形のもの…おや、下足板もおしどりだったし、もしかして関西業者の施工？北海道は関西系の施工なんだが、八戸も関西圏なのかなあ。シャワーはレバーが面白く、真ん中にある時は出て、四方どこに倒しても止まるタイプ。シャンプーとかで目を開けられない時に便利っすよね、たしか名古屋の平和湯もこのタイプだったような。湯量、湯温ばっちり、客も結構入っている模様。

さて、風呂だ…結構大きな浴槽、4槽あって上から順に湯が落ちるタイプ、これまた関西系だな。一番したがぬるいはずなので、まずは下から徐々にステップアップ。お湯は…温泉温泉した感じではないが、柔らかいかな。銭湯特有の塩素感はないっす。一つステップアップするとバイブラ槽、噴出は強いっす。その上は、どうもガリウム？が入っているステンレスの容器があるっす。縦2穴、背中が半円形になったジェットが3機、これまた関西っぽいっす。最上段がデンキ風呂、このデンキが意外にキョーレツっす。後は、脇に副浴槽的に寝湯が2機、ここは温度がいちばんぬるめ。

さて、しっかり無料の乾式サウナもついているっす。10人くらい入れるサイズで、2段、温度は90度くらいなんでソフト目か？TVもあるのは嬉しいっす。サウナを出たら水風呂、冬なんで激冷か？と思ったが、さすがに湯を混ぜてあるらしく20度以上あるっす。いや〜、極楽極楽。じっくり入ったなあ。

上がりは時間が勿体ないので、そのまま出てきたっすけど、それにしても大きな施設っすねえ。それにしても八戸、人口が25万人程度なのにこの銭湯の充実度、すばらしいもんだなあ…市の中心部にもうちょっと銭湯があればいいんだが。

風呂を上がったら、トモダチに教えてもらった街はずれのソウルバーへ…って、これ、タダの家じゃん！念のため電話して確認すると、「あ、そこそこ、タダの家の2F」恐る恐る入ると、ちゃんとしたバー。八戸にツアーに来るミュージシャンなんかは、ここに寄るらしい。なぜかマスターと下北の話…八戸と下北沢も地下で繋がっているのか！？どういう訳かマスターに気に入られたらしく、「どこ泊まってるの？」「いや繁華街方面」「じゃ、タクシーで送っていくから、街で一緒に呑もうよ」っつーことで、タクシーで送ってもらった上に、酒までゴチになってしまったっす。八戸人の情の厚さに乾杯だ！…で結局深酒。

（2004年1月）