金の湯

2002年3月頃廃業しました


(典型的破風屋根)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR総武線 稲毛駅 徒歩5分

これまた稲毛ですんごい銭湯発見。

総武線快速で稲毛へ…総武線に乗るのは楽しいっす。東京東部から千葉方面へ、ずっと銭湯の煙突をチェックしながら東へ。さて、西千葉方面から稲毛に戻りながら銭湯をチェック。まず京成線沿線に…黒煙を上げる巨大煙突発見。煙突を見ると松の湯と書いてある。生活臭があるからまだまだ大丈夫だな。で、京成線沿いを歩いていると、桜の向こうにやはり煙突。京成稲毛から南へ2分ほどの常盤湯。コミカ風呂だから比較的新しいのか?そこからJR稲毛方面へ。京成稲毛とJR稲毛の中間、両方から5分ほどのところに…金の湯発見。


(脇に回るとこれまたキている昭和建築)

お”ー!これは…正面見事な唐破風造り。だが脇に回ってみると、かなりキているボロ銭湯。ここに入るっきゃない〜。玄関正面には明治?の長いす。牛乳石鹸暖簾も見たことない梅マーク。そして玄関にはタイル絵。で、下足の鍵が…ありゃ、見たことないぞ。字が書いていない。さくららしきマークが入っているところをみると、どうやらSAKURAの超旧式らしい。下足板もすっかり擦りきれて丸くなっている。すげー。土間に板を置いている。


(玄関にはタイル絵)

(板が置かれている土間)

で、中へ。番台の脇の板のところに、「金の湯」と彫ってあるっす。昔の銭湯はこういう部分に凝っている。番台で千葉銭湯料金385円払う。脱衣場の天井は高く格子。で、まあこれがボロい銭湯…壁がところどころ壊れている。外に広い縁側があり、動いていない洗濯機が置いてある。ロッカーがこれまた木のロッカー、いちおうSAKURAUの鍵がついている。で、比較的新しいロッカーも真中に10個だけ置いてあるっす。この鍵がまた壊れて使いモノにならないもの多数。ドリンク冷蔵庫もあるんだが、オロナミンCが数個置いて あるだけ。かなりやる気のなさを感じる。当然ながら丸籠も積んであるっす。営業時間4時から10時30分まで…短い。なお定休日は土曜日。

さて浴室へ。桶は古いケロリン。島カランは1列でシャワーも鏡もない。シャワーがあるカランが窓際に一列、無いと思っていただけにラッキー。カラン等は改装のときに新しくしてあるのかな?水色の6角カラン。カランの湯はほぼ一番湯の時間だがかなりぬるいっす。他に爺さんが一人入っている。天井は高い2段の東京タイプだが、カビで相当いってるなあ。板はかなりゆがんでおり、所々すきまから外が見える…

で、浴槽へ。このペンキ絵がまたかなりキてるっす。東京では見たことのない画風。一応富士山で手前が海、伊豆からの風景のようだが、富士山がふもとまで雪で真っ白。で、このペンキ絵、珍しく風景に人間が書きこまれている。これは東京ペンキ絵師の画風ではないよなあ。「元年」と書いてあるから平成元年の作か?

下にこれまた広告類、古そうだな…ん?「ナダイ広芸」とある、浴場広告とペンキ絵の会社。どうやらこの会社が千葉の銭湯広告代理店のようだ。今も存在しているのだろうか?さらにその下に「オゾン温泉」のボーロー板。下1/3くらいがすっかりサビている。能書きがいろいろ。

肝心な浴槽は…標準的な2槽型。バスフレンドの薬湯になっており、今日はゆず湯、ってほとんどバスクリン的だが。浅風呂の方がジェット2機ついているが、ほとんど壊れかけている。凄いなあ、これは。で、浅風呂の方に入るが…時間が早いせいか、熱い。キョーレツに熱い。おそらく45度以上、もしかして46度くらいだろう。それでもしばらく入ったが、出ると肌がチアノーゼ状態で ピンクのまだら模様に。この分では、と深風呂に足を入れるとこれがまたむちゃくちゃ熱い。47〜8度くらいあるんでないの?さすがにこちらは諦める。

浴室の隅の方を見ると、結構汚い。どうやら人手がなのか、そこまで掃除がゆきとどかないようっす。

上がりは脱衣場を再び見まわしながら一服するが、いやあ、本当にレトロな銭湯っす。「いつやめようかなあ」っつー雰囲気が漂うんで、今のうちに行って おいた方がいいぞ!

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(2001年4月)