昭和館

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR桐生駅 徒歩10分

さて、5年ぶりに桐生に来たことだし、ちょっと街歩きしながらもうちょっと入ってみるか。続いて芳の湯へ。桐生の道っつーのもヘンな道が続く。主要街道以外は、なんつーかくねくねっつーか、毛細血管のような小道があちこちに。猫の通路のような、道だか良くわからないのも多いっす。そういう訳で番地から場所を類推するのがなかなか困難っす。結構迷った挙句、煙突発見。なんだ、太い道の通りじゃないか。駐車場がついており、立派な暖簾のかかるなかなかの銭湯。もちろん木造だけど。これなら次回まで残ってるだろうなあっつーわけで芳の湯はパス。


(蔵の多い街、これは生保事務所で利用中)

(芳の湯、立派なものっす)

続いて恵比寿湯へ向かう。それにしても桐生の街は蔵が多いっす。古くから栄えた街なんだろうなあ。あと、古い木造建築の家も多いっす。今や次第に寂れていく模様だが、いつごろがこの街の最盛期だったんだろうか。小学校 の近くにて、これまた場所が分かりにくかったが煙突発見。ここもいかにも街の銭湯っつー木造建築だが、とりあえずここもパス。時間がそんなにない。


(恵比寿湯)

ここからJRの桐生駅方面へ、糸屋町通りっつーところを進む。途中、芭蕉っつー名前のなんか凄い雰囲気の店があったが…前に来たときもここが気になってたんだよなあ。残念ながら定休日。

駅の近くにはビジネスホテルっつーかB級ホテルが密集している地域があるっす。こういうところって、昔のアレだったのかな、風俗街だったのかな?さらに両毛線の線路をくぐり…昭和館発見。隣が駐車場で、結構大きな銭湯の模様なんで、入ってみることに。こういう屋号って、まさか「昭和記念」で付けた屋号じゃないだろうなあ…

暖簾は昭和館オリジナル戸を開けると一応曇りガラスの目隠し板が番台の背後についているっす。下足入れはなし、棚だけ。番台は土間続きの低いものっす。さて、330円払おうとするが…誰もいない…

仕方ない、10円玉が無かったので400円を番台において脱衣場に進入。脱衣場の天井はかなり高いけど…キてますなあ、これは。古い天井。真ん中に板テーブル状の長椅子に灰皿。火鉢。床にはゴザが敷いてあるっす。藤井?のアナログ体重計、ぶらさがり健康器。あと、タヌキの剥製。男女の境には動いていない柱時計があるけど、この時計がまた大きいっす。その上にちょこんとダルマが乗っているっす。旧型マッサージ機。

浴室へ。木造銭湯だけど天井はフラット。桶はケロリンの白だけど、年季が入って乳白色と化しているっす。カランは男女の境沿いにのみ、一つおきに計4個のシャワー。カランは統一されてないけど、ナスビ型の赤青が多かったっす。

で、ここの銭湯の特徴、それはひょうたん型の真ん中にある浴槽っす。2槽式で、温度差が結構あるっす。小さい方がぬるくて42度くらい、でも一人しか入れないかな?大きい方が熱くて44度くらいっす。さらに最奥部には壁画!しかもペンキ絵!能登の海の光景だけど、むろん東京のペンキ絵師の絵ではないっす。

ドリンクは缶ものとパックのもの。で、このドリンクケースが笑える。さっきの一の湯もそうだったけど、わざわざ男女の境の壁を一部壊して、冷蔵庫をブチ抜きの形にしているっす。おかげで男女共用。親父の元気な「ありがとうございました〜」を後に外に出ると、あたりはすでに暗くなってるっす。


(古い民家、使ってるのかな?)

(工場跡かなんかの史跡)

(蔵を利用した米屋)

(これは蒲焼屋、しかし桐生って街は…)

(2002年3月)