草津湯


(十字街商店街の中にある)

aqua.gif (191 バイト) 場所 市電十字街駅 徒歩2分

谷地頭で寝そべってTVを見てしばし休憩、昨日の呑み疲れも一掃され、体調もいい感じに戻ってくる。相変わらず雨脚は強いが、さて次の銭湯に行ってみよう。十字街で下車、商店街の中にある草津湯に向かう。十字街電停から2分ほど。

が、ここ開店は14:30からなのね。まだ空いていない模様。しばし外観チェック。しかしまあ、こんな商店街のモロ中にある銭湯っつーのもねえ。アーケードに他の商店と同じように看板。

裏手に回ってみる。しっかりと銭湯煙突。ということは…通りの向こう側に回って正面遠くから銭湯を俯瞰してみると、やっぱり銭湯らしい建築。アーケードを歩いているだけじゃ気が付かないよなあ。


(正面から見たとこ)

なんてやっているうちに、常連らしき人たちが桶を抱えて一人二人と登場。暖簾はまだ出ていないので待機状態。14:30を少し過ぎて、中から親父が出てきて暖簾を出す。花王の二房のUFO暖簾。待っている人が中に入り、少ししてからあっしも中へ。

土間と番台が続きになった、北海道によくある銭湯構造っす。 で、下足箱を使おうとするが…ここで衝撃の光景。「富士錠」 という見慣れない下足の鍵。松竹錠よりも少し大きめのサイズの模様。これはレアだ。

番台で400円払う。脱衣場へ。さらにここでレアな光景、木製番号が戸に書いてある脱衣ロッカー。ロッカーの鍵は…これまたFUJIっつーレアな鍵。ロッカーは奥深く、かなり大きい。旅行者でも問題なかろう。

脱衣場の天井は高く、格子のもの。男女の敷居は白いカーテン、そのカーテンにかかった形でアイスの冷凍庫。すなわち、一機 しかない冷凍庫を、男女両側から使えるようにしてある。

とりあえず風呂場へGO!だ。既に一番湯目当ての人たち、っつーかこの人たち一番湯目当てでなくって、多分夜の仕事なんで、この時間に入ってるんだろうなあ、っつー人が2,3人いる。

そしてここは…センターに丸型の主浴槽。これですよ、これ。東京銭湯にはほとんどないタイプ。カランは周辺の壁に配置。センター側の一角に薬湯槽があるっす。

カランが…これがまた珍しい「宝」マークのもの。シャワーはレバーを横に回す方式。東京のカラン、シャワーはほぼ同じようなものが多いが、地方いくとこれまた変わったものが多いっす。桶は小ケロリン。

まずはコーナーの薬湯へ。温度は42度くらいかなあ。この薬湯一体なんの薬湯だろう?麻袋に入っていて、どうやら漢方系っぽいが、色が緑系である。とりあえずありがたい。

続いて小判型の主浴槽へ。2槽に区切ってあり、片方はいかにもとってつけたようなジェットがついている。温度は42度くらい。しかしセンター型の浴槽もいいものっす。

上がりは脱衣場で一服。この脱衣場がまた妙に変わったところがあるっす。真中に…火鉢?灰がしいた鉢。灰皿替わりなんだろうか?なんでこんなものが置いてあるのか不思議だが、妙にハマる。しかも…座布団?脱衣場の床に、井草の座布団がいくつか。ううむ。

番台の上にある時計も、かなりレトロで重厚なものっす。一体何年ものなんだろうか?で、脱衣ロッカーが気になり、 番台のお姐さまに許可を貰い、ロッカーと鍵を撮影。しかしこういう時に、どう説明していいか難しいものっす。「下駄箱撮影していいですか?」どう考えても怪しすぎる…っつーわけで、レトロと現役の入り混じる銭湯っす。


(十字街電停付近、まさに「ウェブ」のように電線が走る)

(2000年9月)