大盛湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 市電湯の川駅 徒歩3分

yellow.gif (192 バイト) 大盛湯ホームページ

北の敗北。

函館を市内観光しながら、宴会場の湯の川に帰還することにする。あっしの銭湯めぐりのポリシーは「無理な入浴はしない、快楽の範囲での入浴」っつーことで、はしご湯は原則的にしないっす。調査のための銭湯じゃ本末転倒だもんね。グルメだって、何食も一気に食べさせられたらさすがに美味い物でも「勘弁してくれ〜」になるであろう。快適に入れるっつーと、朝昼晩の3湯、あるいは深夜を含めて4湯くらいまでか?

ただし、カレー食ってもう一杯ラーメン食べたくなる程度はたまにあることなんで、この程度のハシゴはすることもあるっす。今回の函館は濃い銭湯が多いので、少し原則を曲げて貪欲になることにする。湯の川に到着し、でわ宴会の前に一湯行くか!っつーことで湯倉神社近くの大盛湯へ。この銭湯はホームペー ジも開設している銭湯っす。しかもなんと!AM6:00から営業中!これは本当に羨ましいっす。

通りの裏にあるので、たどり着くのにちょっとだけ迷う。が、ちょっと可愛い感じの玄関登場。正面の看板の「大盛湯」のロゴもなかなかの迫力。この銭湯の旦那は大の祭り好きらしいっす。今日明日は湯倉神社のお祭り、っつーことでそちらのお役目を果たしに行っている模様。なお、翌日は祭りのため臨時休業っつーことで、今日は絶対この銭湯に行く予定だったのだ。まあ、目と鼻の先に神社があるんで、これはもう必然性だなあ。


(お祭りの模様)

(しっかり大盛湯の提灯)

(湯倉神社)

玄関を入ると下足入れが正面にあるのだが、函館の銭湯の下足入れはみんな新聞とか紙が敷いてあるっす。なんでかと考えていたのだが、「雪」のせいではないだろうか?上がったところには常連桶コーナーがあるが、みんなご丁寧に風呂敷でちゃんと包んである。なかなか整然としてるっす。なお、完全フロン ト形式。

脱衣場へ進入。ロッカーは鉄のロッカーで、STARKINGとかいう鍵っす。鍵には大盛湯オリジナルの木札がついている。脱衣場にはバスの時刻表が張ってある…っつーことは、わざわざ遠くから来る人も結構いるのかな?

さて浴室へ。カランとシャワーは一般的なもの、レバー式がちょっと貫禄かな? シンプルな浴室であるっす。さてさて、期待の湯の川温泉銭湯に入るか…

浴槽は深風呂、浅風呂の2槽式、源泉が深風呂の方に流れ込んでいる。そして… 「深い方の浴槽には水を埋めないでください」との但し書き。そりゃそうだ、と深いほうにちょっと足を入れてみると…

ギャー。熱いぞ。47,8度あるんでないの?とりあえず湯に慣れていないからだろうと浅い方に入ってみる。こちらは44度くらいかな。大変気色よく、なんの問題もない。構造として湯がいったん深風呂に落ち、そこから浅風呂に流れ込むようになっている。

源泉の上にコップが置いてあるので、源泉をすくって飲む。食塩泉なんだが、塩の加減が丁度よく、薄いお吸い物を飲んでいるようで結構美味い。よかよか。

さて、気を入替えてもう一度深風呂に挑戦だ!足を入れる…ヒザまで入れる…熱波が急激に浸透してきて、もうダメっす。ためしに手も入れてみる。これがまた、手を開いていると熱くてかなわん。握り拳でないと入れることが出来ない熱さ。こりゃダメだ〜、あきらめて浅風呂へ。

地元の人らしき人が何人か入ろうとするが…まず桶にすくって身体にかける。それから両足を入れて…もうダメっす。何人か試みているが、誰も入れない。ううむ、今日はお祭りのために客が少なくて、温度の低下が少ないのかなあ。

敗北感を味わったまま、脱衣場へ逃亡。ここでは、改装前の木造の古い銭湯の写真なんかが飾ってあるっす。男女の敷居のドアは「お客様が迷惑しますので、お子様にいらずらさせないようにお願いします」の注意書き。なるほど。そりゃ子供にバタバタとドアを行ったり来たりされたら…悪くないじゃん。

出るときにフロントのお姐様に、ホテルまでの道筋を聞くと、メモを取り出して丁寧に教えてくれる。ポイント高し。

っつーわけで、湯の川でいきなり敗北してしまった。いや、このまま敗北では終わらせないぞ、いつか復讐に来ないと。待ってろよ〜!

(2000年9月)