不来方湯

（何と薬屋と合体銭湯、薬屋の奥が銭湯）

場所 JR盛岡駅 徒歩10分

さて、盛岡繁華街をチェック、昔来た時も何度かこの辺りをウロウロしてた記憶があるんだが…何か引っかからないんすよねえ。結局歩いているうちにまたまた身体が冷え込んできた…仕方ない、銭湯行くか。っつーことで、比較的繁華街に近い不来方湯へ。岩手医大付属病院のちょうど裏にあるっす。

それにしても「不来方湯」、何て読むんだろう…なんてうちに銭湯到着、「ゆ」の暖簾があるが…何と！薬屋と共同店舗！？比較的新しい感じのビル銭湯なんだが、中に入ると薬屋、そのレジがフロント兼用になってて、立派に岩手銭湯料金表が張ってあるっす。フロント前はロビー。中は禁煙だけど、ロビーには灰皿があって喫煙可能。ビン牛乳の自販機もあるっす。

（後注：銭湯MLからの情報：「こずかた」も難読地名だよね。盛岡城は、昔は不来方城と呼んだそうで、不来方は盛岡よりも歴史ある地名らしい。）

で、驚いたのはフロントの張り紙、「フロントで貴重品類は…」ふむふむ「一切お預かりしません」へ？こりゃびっくり、こういう張り紙は初めてだなあ。でも、最近はまず番台に財布預けることもないし、逆に自己責任とはっきりしてた方がいいかもね。さて気になる屋号、フロントっつーかレジのお姉様に「何て読むんすか？」と聞くと、「こずかたゆ」だそうな…「不来」で「こず」か…

さて脱衣場へ。なんかこの銭湯、鰻の寝床っつーか妙な造りになっており、男女が全く分離、隙間がないっす。どうも男女非対称な造りなんじゃないかなあ。ロッカーは鉄の一般的なロッカー、いくつかのロッカーは客が鍵を持っていったらしく、使用不能になっているが…なんとそのロッカーに「鍵返せ」との張り紙。こりゃ過激だ…これで返すヤツは…おるまいな。その他、籠も少々積んであるっす。

（なかなか過激である）

浴室へ。天井は低めで、軽く四角錘になった形状、女湯方面と完全分離形式。桶はケロリン黄色、東京サイズ。椅子は普及型。カランは温度調整のついた、ハンドシャワーも一緒についているもの。かなりシンプルな浴室っす。

おや、サウナもあるじゃん…と見ると、入口のところに「サウナ有料（550円）」とあるっす。っつーことはサウナ代は200円か。びっくりしたことに…「サウナ代を払わないで入った場合、1万円請求します」とあるっす。なかなか過激だな…あるいはマナーの悪い客がいるのか？しかしせいぜい3倍請求だろう…1万円なんっつーのは法的に有効なのか、なんて考えてみる。もちろん「脅し」だろうけど、本当に1万円払った客はいたんだろうか？それにしても、どうせならフロントにはっきり張ってあればいいのに…分かれば最初から払うんだが…

浴室内、シンプルでビジュアル等はなし。浴槽は広い、シカケのない一槽式。温度は43度くらいかな。これまたゆっくり浸かって身体を暖める。この銭湯、水風呂もあるっす。こっちは自由に入れるようなんで、交互に入って身体を活性化。水風呂は17,8度くらいかな。

っつーことで、これまた特に何もない銭湯だったが、十分温まったっす。やっぱり北国は銭湯に限るな。それにしてもはやては偉大っす。この新幹線のお陰で、盛岡や仙台がぐっと縮まったなあ…次回は海の幸を求めて東北に行こう。

（2004年1月）