だるま湯

2001年4月27日をもって廃業しました

aqua.gif (191 バイト) 場所 京浜急行 川崎駅 徒歩3分

廃業間近の川崎のだるま湯に行ったっす。JR川崎駅の東側を出て5分くらい、京急川崎だと3分くらいかなあ。しかしこのエリアもなかなか濃い。結構道端で酒飲んでるオッサンとかも。怪しげなゾーンに入っていくあたりで煙突発見。「だるま湯」と屋号の書かれた煙突。建物の造りはとりたてて普通の古い建物だが、戦後まもなく開業されたらしいっす。で、暖簾が屋号入りの上にだるまの絵が書いてあってなかなかユニーク。


(路上で酒飲むオッサンたち)

中に入ると当然のごとく番台。脱衣場の天井は高いっす。普通のロッカーもあるけど、木のロッカーも。男女の敷居がカーテン、っつーところがまた古臭い。番台のお姉さんがそこを通るとき、ちらりと女湯側が見えたが、なんと丸籠が積んである。男湯にはないんすよね。こういうところで男女の差があるのか、防犯対策は男湯重点っつーことだな。縁側と庭もあり、庭の一角に雪隠。

さて中へ…と、浴室との仕切のガラスに廃業宣告書が張ってあるっす。経営厳しいため…と書いてある。ここがなくなると、川崎駅の近くって銭湯なくなって しまうんだよなあ。

さて脱衣場。一般的な天井高い2段型、壁はさすがに貫禄ある古さ。桶はケロリン…と、持った瞬間気がついた。このケロリン、ちょっと小さいなあ。カランは湯量、湯温ともにGOOD。古い銭湯だけど、カラン回りはちゃんとシャワーもついていて新しくなっているっす。立ちシャワーが一機。客はそこそこ入っている。廃業で名残惜しくて来ている客もいるのかなあ。

さて、浴槽へ。背後の絵はこれまた立派な富士山のペンキ絵。湯は石が入った檻の中から出ており、しっかり麦飯石の能書き付き。湯温は42〜43度といったところかな。標準的な2槽式だけど、ちょっと変わってて、浅風呂の方がジェットが横から2機噴出している。ん〜、まだまだ全然現役でいけそうな銭湯だなあ。まあ一等地だし…大きな駅の駅前って銭湯は成り立たないのかねえ。

上がりは脱衣場でビン入りりんごジュース。これですよ、これこれ。もちろん白牛乳とかも置いてあるっす。脱衣場はなかなか古い木の質感で歴史を感じさせるっす。っつーわけで、今時の消えゆく銭湯の一つ、っつー感じではあるけど、木を沢山使った銭湯がなくなっていくのは寂しいものっすねえ。今時は木造建築の方がよっぽど高くつくんだろうなあ。

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(2001年4月)