場所 小田急 向ヶ丘遊園駅 徒歩12分
小田急生田駅の亀の湯へ…行こうとしたら、当該番地は大きなサラ地。駅前一帯を再開発する模様。なぜか一角にコインランドリーのみが営業中、おそらくこの脇あたりにあったんだろうなあ。
っつーわけで一駅戻って向ヶ丘遊園の生田浴場へ向かう。しかしこの駅名もいつまで残るんだろうなあ。北口を降り、区役所通りをまっすぐ、駅前に多摩区役所があるっす。なかなか巨大な建物だが…多摩区の人口を考えるとこんなもんか。さらに進み、府中街道の脇に実に目立つ巨大な煙突。大きく「生田浴場」と書いてあるっす。なんとなく安心。建物も銭湯的木造建築。
(多摩区役所庁舎)
入り口脇にコインランドリー。建物はまあなんっつーか木造建築。暖簾は…花王のしょうぶ湯暖簾?こんなもんあったんかあ。下足板の鍵はSAKURA-G、完全フロント形式っす。入り口で銭湯料金400円と、サウナ代300円を払うとタオルとリストバンドを貸してくれるが…
ここで発見。フロントの爺さん…うむ〜、70〜80くらいのようなんだが…これっ何タイっつーんだったけか?スカーフ風のネクタイ、オシャレなジャケットを着こんでいる。ある意味、ファッション雑誌的な格好。うむ〜、珍しい…番台の人っつーと、大抵は服装に気を使わない人間の典型みたいなもんなんだが。またこの爺さんがニコニコと妙に愛想いいっす。元道楽もんなのかなあ。フロント前には広めのロビー。
さて脱衣場へ。脱衣場天井はむろん高いっす。ロッカーの鍵はSAKURAで、縦長と横長のロッカーの両方があるっす。真ん中に1畳サイズのゴザ敷きの長いす。大塚製薬の自販機。あとは…KAMOSHITA?珍しいメーカーのアナログ体重計。丸籠も積まれているっす。
浴室へ。まずまず大型の銭湯、桶はケロリン。で、浴室形状がちょっと変わっているっす。男女の境が中庭?のようになっており、最奥部でつながる。このままでは向こうも素通しで見えてしまうので、真ん中が岩になって盛り上がって目隠し。天井は木造銭湯に珍しく、フラット系。あまり新しい建物ではないようだが…珍しい建物だなあ。出来たころは、珍しい建物っつーか気合入りまくりの銭湯だったんだろうか?
島カランは2列、カランは温泉マークの赤青丸型、湯温はまずまずだが、湯の出がちょっと弱いなあ…シャワーは湯の出がいいけど、ちょっと熱め。で、この銭湯が妙に混んでるっす。しかも様子がヘンっつーか、20代〜30代くらいの人間が多いのである。川崎の銭湯でたまに見かける光景だが…みんな何やってる人間なんだろか。風呂無しアパートにしか住めない貧乏人っつー感じでもないんだが…例によって肉体背景画の方も。サイドに冷温立ちシャワーブース、カーテン付きが2機。
浴槽背後は欧風の山と湖畔のモザイクタイル絵。そういや浴室と脱衣場のドアの一部にもステンドガラスが入ってたなあ。なんとなく昭和中期の時代を感じるっす。で、浴槽。この主浴槽が…実に広い。完全1槽式で横長、全く仕切りなし。センター側一部がバイブラ、逆サイドが石の入った檻になっており、ガリウム石温浴泉の能ガキが書いてあるっす。それにしても広い浴槽、温度は42度強っつーあたりっす。
あとは男女の境側に小さな副浴槽、こちらは8点式の座ジェットが2機、水枕も付いて快調に作動中。見てると、立ちシャワーにあぐら掻いて座って浴びているヤツがいる…ヘンだ〜。その他、びっくりするほどではないが、何かヘンな光景をいくつか。
さてサウナだ。サウナは結構古くからあるようっす。6人くらいのサイズ、12分計。残念ながらTVは無し、温度は100度くらいっす。サウナの後は水風呂、こりゃ一人サイズかなあ。泡風呂になっていて、20度強くらいっす。サウナと何度か繰り返すが、たまに水風呂にデブ男が独占してて…コイツがいつまでも入ってるんだよなあ。このクソデブ。
上がりは時間もなかったんで素直に帰ってきたが、フロント前のロビーでも結構いろいろとドリンク販売中っす。っつーわけで、まあごく普通の銭湯ではあるんだけど、いちいち変わった感じのする部分部分があって面白いっす。
(2002年5月)