松乃湯


(古いビル銭湯にポカリ暖簾)

aqua.gif (191 バイト) 場所 小田急線 向ヶ丘遊園駅 徒歩5分

小田急もスピードアップしたから、川崎も近くなったっす。

向ヶ丘遊園の松乃湯へ。駅を降りて東登戸商店街の中にあるっす。典型的な商店街中心存在的銭湯。それにしても、この辺りは都心部からかなり離れているけど、どういう発展の仕方をしてきたんだろう。単に東京のベッドタウン、っつー感じでもないが…創業明治2年なんつー商店もある。小田急がない頃どういう産業があったのかなあ。ま、いずれにしても駅周辺はなんとなく寂れた感じが漂うっす。小田急も複複線になる予定だし、そうなるといつか再開発の日がくるんだろうなあ。

で、松乃湯。古い3階建てのビル銭湯。昭和30年代〜40年くらいに出来た雰囲気っす。出来た当時はこの商店街の中でひときわ目立つ立派なビルだったんだろうなあ。今やくたびれたビルっす。暖簾は最近流行りのポカリスエットの暖簾、大塚製薬も販促グッズとして出してるんだろうなあ。下足板の鍵は古いおしどり。

自動ドアで中に入るが、ここは出入り口から中まで素通しなんで、ドアの所にカーテンをかけてあるっす。これまた関東では珍しい。中に入ると番台、ビル銭湯だけどさほど天井が低いっつーわけではないっす。で、天井はなんと木の格子になっているっす。出来た当時はオシャレな造りだったんだろう。ロッカーの鍵はSAKURAV。体重計はMORIYA?背丈の低いアナログ体重計。他に長いす、灰皿、いわゆる昔ながらの銭湯光景。

で、浴室に行くと…これが混んでる!?下北沢八幡湯並みだよこりゃ。カラン回りは改装され、新しくなっているっす。ビル銭湯ゆえに天井は低く、一部に湯気抜きがあるのみ。壁画も全くないし、立ちシャワーとかもない。収容力重視の造りだけど、混んでる…20人くらいいるんでないの?客層は爺さんが少なく(時間が遅かったからかな?)、壮年やワカモノが多いっす。うん〜、服装その他の雰囲気から、なんとなく「貧乏で銭湯」な人が多いような。

桶はブラザーの黄色の無地桶、カランは水色のプラスチック6角カラン。シャワーも新しいもの。湯量は人数が多い割には勢いがいいが、湯温が気持ちぬるいかな?客が多くて、勢い良く身体を洗っているので、足元を大量の洗い湯が流れてちょっと気色悪い…なるほど、下座上座も混んでくるとこういう問題があるわけね。

さて浴槽へ。最奥部に2槽、深風呂と浅風呂の標準的なもの、湯は檻から出てて、その中にタヌキとカエルの置物。湯温は43度くらいかなあ。浅風呂が泡、深風呂は7点式のジェット2機、これがなかなか気色良い。が、浴槽も結構混んでて、最初は入る隙間もないくらいっす。へ〜、こんな銭湯もあるか。

上がりはビン牛乳100円、あまり種類はないけど、缶ビールも置いてあるっす。ビン牛乳も空きビンからして結構数が出ている模様。っつーわけで、基本的に古い昔ながらの銭湯だけど、活気はあったなあ…


(登戸東通り商店街)

(2002年1月)