みなみ湯

なんとこの直後、2003年秋に廃業しました


(古いビル銭湯)

aqua.gif (191 バイト) 場所 東急東横線 新丸子駅 徒歩5分

黒湯が恋しくなり、新丸子のみなみ湯へ。新丸子から5分ほど、行きは武蔵小杉からだったけど10分ほど。武蔵小杉駅からNECの大きなビルが見えるっす。東京から新幹線で行くと、川を渡った後に左手にNECのビルを見ながらぐっとカーブするポイントがあるけど、あの辺りっすね。

縦横きっちりした区画の中に巨大煙突、古いビル銭湯っすね。新丸子はなぜか大型のビル銭が多いなあ。入口にオリジナル暖簾、その上にステンドガラスで屋号が可愛く描かれているっす。下足板の鍵は松竹。


(こういう装飾も、今や珍しいものに…)

中に入ると番台形式、400円払うっす。それにしても大型の銭湯だな…ビル銭湯ながらも、脱衣場天井は伝統銭湯と同じくらい、いやそれ以上に高いっす。ロッカーの鍵は松竹のシリンダ、YAMATOのアナログ体重計、旧型マッサージ機、長いすに灰皿。

浴室へ。これまた大型の銭湯っす。桶はケロリン黄色、椅子は普及型。ビル銭ながら天井は高く、なぜか木造銭湯と同じような感じで2段になっているっす。島カランは余裕を持った2列。カランは茶色の5角、カランの湯量、湯温はOKだけど、シャワーがなぜかぬるめだなあ。なかなか温度が上がらないっす。出入口近くに冷温の立ちシャワーが1機。

ビジュアルは…最奥部の壁が大きなモザイクタイル絵、風車と田園風景の欧風のものっす。男女の境が金魚のモザイクタイル絵。さらに脱衣場との間のガラスには人魚が描かれているっす。

さて浴槽へ…基本的に白湯槽2、黒湯槽1の基本的な感じ。こういう場合は白湯の方がぬるいんだよなあ、と白湯から。思った通り42度くらいのややぬるめの湯。浅風呂は2穴のジェット+湯内赤ランプが2機。深風呂は泡になっているっす。

そして本日期待の黒湯槽、お、黒いなあ。かなりの色の濃さっす。温度は思った通り43〜44度っつー辺り。泡になっているっす。それにしても、このぬるぬるするアルカリ感。温泉力が強いっす。立ちシャワーで水を浴びて何度か入りなおす。極楽極楽っす。

ドリンクはビン牛乳の他、種類は多くないがソフトドリンクが幾つか。っつーことで、なかなかの黒湯の、大きな、でもレトロな銭湯っす。

(2003年7月)