中嶋湯


(昭和レトロな雰囲気)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR小田原駅 徒歩15分

ロマンスカーに乗る前に小田原にちょっと途中下車の旅。とりあえず小田原城へ…お、もう桜が咲き始めてるな。桜&城か、なかなかサマになるじゃん。そのままてくてくと駅方面に戻る。街のド中心部に「万葉の湯」っつー浴場施設があってびっくり。湯河原からタンクローリーで湯を運んでいるっつーことっす。これもまたアレだが…朝9時まで営業か。2300円っつーのはいい値段だなあ。結局、昔の男性サウナが、スタイルを変えていまはこういう形態になってきてんのかなー。


(小田原城)

(市中心部にある万葉の湯)

さて、街も歩いたことだし、銭湯でも行ってみるか。中町2丁目の中島湯へ向かう。駅から結構あって、15分くらいかな?分かりにくいっちゃあ分かりにくいんだが、銭湯っぽい小さな行灯看板発見。近づくと…こりゃなんっつーか、昭和的レトロな正面だが、なんか可愛らしいっつーか愛らしい小型銭湯。牛乳石鹸の新型の暖簾。

中に入ると番台、下足板の鍵は木で出来たものっす。番台の親父は、言葉もはっきりしていて、結構丁寧、いい感じっす。小田原の銭湯料金は360円、神奈川県だけど、400円じゃないんすよね。小型銭湯なんで、脱衣場の天井はさほどは高くないっす。が、なんか知らないけど現役臭がやたら強い銭湯っすねえ。常連桶多数。客も親父ばっかだが結構入っているっす。KEIHOKUのアナログ体重計。旧型のフジマッサージ機。ロッカーの鍵はSAKURAU、丸籠も結構積まれているっす。

浴室へ。小型銭湯で島カランもないけど、天井は高く湯気抜きが真ん中にある東京タイプ。で、小型ながらもかなり綺麗。カラン周りは改修されていて、なんら問題なし。桶はケロリン黄色赤線入り、椅子は普及型。カランはピンク&水色の6角、シャワーともども湯量、湯温ともにOKっす。出入り口近くに立ちシャワーブースが一つ。

で、びっくりしたことに、最奥部にペンキ絵。しかも、これは神奈川でたまに見るヤツだなあ。濃い目の青、山頂が強調された富士山。手前は川かな?東京のペンキ絵師とは全く画風が異なるっす。しかも…この絵は、新しい!書かれて1年以内くらいの新しい絵っす。女湯の方を見ると、どうやらあっちも山の絵、但し険しい連峰の絵のようっす。

ペンキ絵の下に広告がちょっとだけ入っているけど、その中に鎌倉の新世美術のものが。この会社がペンキ絵やってんのかー。他の広告は周辺の商店のもの、これもペンキ絵を書きかえる時に同時に作ったのかな。結構新しいっす。しかし、人口の流出入の激しい東京なら、浴場広告も分かるが、地方になると、銭湯に来る客なんて周辺の店なんか皆覚えてるはずだよなあ…あまり意味がなさそうだけど、やっぱり付きあいなんだろか。

浴槽へ。最奥部の深浅2槽、すなわち東京タイプ。湯温は42度くらいっす。浴槽もちゃんと保守されてて、綺麗な浴槽。浅風呂がバイブラで結構噴出が強く、深風呂がちょっと泡。ペンキ絵をみながらゆっくり入る。

上がりは…ドリンクはビンもの、ビールを含めてまずまずあるっすねえ。客も常連客を中心にそこそこ混んでいる模様。番台の親父がまた言葉使いいいんだな。っつーことで、小型銭湯ながらピリっとした、立派な銭湯っす。帰りはロマンスカーで楽勝帰還、あれ?小田原駅工事中?どうやら、まもなく駅の工事が終了して、近代的な駅に変貌するみたいっす。


(新装オープン直前の小田原駅)

(2003年3月)