鎌倉館

2002年9月16日をもって廃業しました。返す返すも残念。


(庶民の城っす)

aqua.gif (191 バイト) 場所 横浜市営地下鉄 阪東橋駅 徒歩5分

休みの日は少し足を伸ばして、ウワサに聞く有名な横浜の鎌倉館に行ってみたっす。今や湘南新宿ラインがあるんで、渋谷横浜は何と24分。途中、沿線の煙突をチェックしながら横浜へ。さらにここから横浜市営地下鉄に乗り換えて阪東橋下車。京急黄金町からも近いっすね。


(神浴本部…こんなのチェックするのはマニアくらいか…)

阪東橋の駅前にはなんと神奈川浴場組合の本部があるっす。とりあえず正面を通って、駅から5分ほど。煙突発見。ちょっと変わった形の煙突っす。それにしても大きな建物、屋号がタイルで書いてあるっす。玄関正面にはお決まりっつーか長いす。

下足入れはフランス国旗っつーか3色のもの。下足入れの鍵はおしどり。中に入ると番台、この番台がなかなかの高さ。で、脱衣場が…おおっ!こりゃ広いっすぅ。立派な格天井。相当の風格。大きな大入りの額がかかっているっす。むろんTVあり。外側はもともと縁側と庭だったのかな?今や露天風呂になっているっす。ロッカーの鍵はSAKURAV、あとはTANAKAのアナログ体重計。テーブルに、昔ながらのラーメン屋とかにある丸い椅子。あと、なぜか脱衣場内に大きな「低温サウナ箱」があるっす。これって使われてんのかな?誰も入っていない模様。

さて浴室へ。この浴室もこれまた広い浴室っす。島カランは2列、なお島の方にはシャワーがついていないっす。桶は黄色の無地の桶、カランは水色のプラスチック6角カラン。湯温はいいんだけど、シャワーがちょっと弱いかな?で、この広い浴室が…混んでる!?なんと芋洗い状態に近いっす。さすがに寒い日の休日の午後、おまけに世の中不景気、レジャーは銭湯となるか。しかし世の中不景気不景気というが、考え方を変えれば銭湯にとってはプラスかもしれんなあ…スーパー銭湯も最近は休日は激混みだと聞いているし。

それにしても大型の銭湯、天井は高い東京型の2段。さて、でわ浴槽に行ってみるか。が、その前に壁画…最奥部に見事な富士山、これは男湯っす。さらにモザイクタイル絵なんだけど…これがきわめてユニーク、男女の境からマンガチックな動物画、牛の絵、汽車の絵、明らかに子供を意識した絵っす。そういや改築前の勝どき湯もこんな感じだったよなあ。

浴槽は奥に完全分離した浴槽が二つ、一つは主浴槽、浴槽のフチがカーブ型に曲がっているっす。あとはやや円形に近い、天然温泉黒湯槽。まずはこっちから…おおっ!これはまさしく真っ黒、3センチもいくと見えなくなるなあ。温度は43度強っつー辺り。結構深い浴槽っす。おやおや、埋め太郎が…っつーか埋め爺か。その埋め爺が埋めてるカランからも真っ黒な水。で、浴槽半分がデンキ風呂エリア、背後に「ここからデンキ」のサインの矢印がビニールテープで張ってあるっす。

主浴槽も43〜44度、さすがにスーパー銭湯より熱め。これがいいのよ。7点式の座ジェットが2機、水枕もしっかり冷却してあるっす。奥はバイブラになってるっす。白湯だけど、ちょっちカルキ臭があるなあ。

さて、でわいわゆるこの銭湯のウリの露天に行きますか。脱衣場から見える露天は、かつての今戸温泉みたいっすね。岩風呂になっており、なかなか広いっす。温度は43度くらい、2筋の打たせ湯が一機。なかなか風情のある露天っす。それにしても、露天の割には熱めかも。ここで、地元のようなオヤジと会話。「いや〜混んでるねえ」「さっきまではもっと混んでたよ」とあたり触りのない話から始まって、「わざわざ洋光台から来てるんだけどね、この銭湯が一番広いよ。この辺りに住んでる人は幸せだよ」まったくだ。オヤジの話によると、わざわざ遠くから来ている人も多いらしい。人のことは言えんが…

露天の奥にはログハウス風の乾式サウナ、温度は95度くらいっす。10人くらいのサイズなんだが、これがまた満員。12分計がついているっす。しかし、サウナ満員だと「男臭」が凄いんだよなあ…ちょっとアロマ系入れてほしいかも。水風呂はないが、出たところに水の立ちシャワー。

あまりに良い銭湯なんで、1時間半も長湯してしまったっす。わざわざ遠くから来たんだから、まあいいだろう。上がりはデカビタで一服。ドリンクもビン牛乳をはじめ結構豊富、ビールも置いてあるっす。あと、ドライヤーがタダだったなあ。銭湯の後は桜木町まで出て、野毛の麺棒亭で一杯っつーか数杯。風呂入る と腹減るんだよねえ。っつーわけで星二つの大満足銭湯、帰りは東横の特急で来たけど、こっちもまずまず早いよねえ。これからは横浜探検かな。


(これは夜の光景)

(2002年2月)