亀遊館


(屋根は伝統的だが、入り口改装、典型的なコミカ風呂のつくり)

aqua.gif (191 バイト) 場所 京浜急行 金沢八景駅 徒歩12分

金沢八景の亀遊館へ。行きは新杉田から横浜シーサイドラインに乗ってみる。この電車も、ゆりかもめ風の無人運転っす。空いてたので、運転席脇の特等席へ。夏休み時期につき、八景島シーパラダイスからガキと母親づれがどどっと乗ってくるっす。ガキと母親の会話

「ねー、この電車運転手さんいないよ?」
「コンピュータが自動制御してんのよ」
「コンピュータさんが運転してるの?」
「…」
「じゃあここはコンピュータさんの席だ」
「…」
「透明人間ってどこでも行けるんだよね?」

どうもこのガキ、運転席に透明の「コンピュータさん」が乗ってて、その透明人間が運転しているものと思っているらしい。こっちも笑いをこらえるのに必死であるっす。


(横浜シーサイドライン)

(無人運転の運転席)

さて亀遊館、「きゆうかん」と読むっす。金沢八景駅から12分くらい。この金沢八景っつーエリアも、横浜なんだけどいわゆる横浜中心部とノリがちょっと違うっすね。悪くいうと、なんか田舎くさくて古めかしい。別の見方だと、なんか歴史を感じる街。昔は漁村とかだったのかなあ。


(金沢八景駅前)

住宅街の中に銭湯。コミカ風呂だから、昭和終期くらいに改装した銭湯かな?入り口は改装されているんだけど、どうも本体は昔ながらの寺社風木造建築の模様。壁が白く吹きつけられているので、なんか木造臭い感じがないが、ひさしや懸魚なんかはまさに伝統銭湯のそれ。裏に回るが巨大煙突はなし、かわりに脇に小さな重油焚きのボイラーの煙突。


(屋根のあたりは伝統銭湯)

しかし亀遊館、神奈川県は「館」が付く名前が多いらしいが…変わった名前だなあ。「亀と遊ぶ館」?ヤバいんじゃないのか〜、「貝遊館」とかも無いのかよ、げらげら。

「そのくらいにしておけ」(天の声)

ま、浦島太郎をほうふつさせる、なかなかロマンチックな名前っす。(ごほごほ)

下足の鍵はSAKURA-G。完全フロント形式、自動券売機で入浴400円プラス300円、計700円のサウナ券を買う。フロント脇にはロビー。手ぶらセットなんかも置いているっす。フロントの爺さんは下足板と引き換えに大小タオル、引っ掛け鍵を貸してくれる。脱衣場へは、昔すごく良く見たけど、なぜか最近見かけない花王の銭型暖簾。

脱衣場天井は高いっす。しかも結構広い。コカコーラの自販機、脇に洗面所コーナー、新型マッサージ機、デジタル体重計。真ん中にテーブル型の広い長いす、灰皿。で、注意書きがいろいろあるんだけど、面白いのが「足拭きを持って行かないでください誰がそんなもの持っていくんだ!?ロッカーの鍵はSAKURAVのシリンダ錠。

浴室へ。基本的に天井高い伝統型2段。内側は張ってあるっす。コミカ風呂らしく構造はちょっと変則。真ん中にL字型に浴槽。浴槽回りの一部が壁になっててカランがあるけど、基本的にカランは周辺配置、出入り口近くに冷温立ちシャワーが一つ。桶は黄色の無地桶、カラン、シャワーともども湯量、湯温はOK。

まず浴槽へ。L字型のセンターに突き出た部分が主浴槽、手前が少し丸くなってるっす。一番奥に寝ジェットが2機、水枕付きっす。あまり冷たくない水枕だけど。さらにその脇に6穴式の座ジェットが2機。湯温はかなりぬるめで40度強くらい。完全にスーパー銭湯温度だな…真夏だからかな?その脇の部分に水風呂、結構広い水風呂なんだけど、冷却してないんで真夏のこの時期は25度くらいありそうっす。

浴槽背後はタイル絵、鶴?白い鳥が3羽並んで飛んでる絵っす。ベースは模様付きの茶色のタイル、コミカ風呂ってなぜかみんなこの茶色のタイルっすね。なんか指導とかあったんかなー。

続いてサウナへ。6,7人は入れそうな乾式サウナ、温度計は110度。12分計。何もないので結構ヒマっす。サウナ出たところに小さな水風呂槽、こっちも特に冷却してないんで25度くらいっす。

上がりは脱衣場で缶ジュース、客はほどほど多いんだけど、やっぱりなんかちょっと田舎臭い感じがするっす。歌とか歌ってるし。フロント脇のロビーは結構広めでTVもあり、あとドリンクもビン牛乳を初め、ビール類やソフトドリンクも結構豊富っす。ま、いい感じの銭湯っすね。帰りは金沢八景駅前の縄暖簾で一杯、15分でビールと肴をかきこみ京急特急へ。京急って私鉄の割りに結構運賃高いのね。


(金沢八景駅前の縄暖簾)

(2002年8月)