利世館


(入り口2F、飲み屋ビルのビル銭湯)

aqua.gif (191 バイト) 場所 横浜地下鉄 阪東橋駅 徒歩8分

さて、今日もまた横浜で仕事だ…金曜日だから少しゆっくりと風呂でも入ろうか、と阪東橋の平和湯へ向かう。その前に鎌倉館の現状をチェックするが…うむ〜、すでに跡形もなく、囲いで囲まれて中には巨大なクレーン。マンションになる予定のようっす。それにしても、あれだけ立派な銭湯はもう立つことはそんなにないだろうなあ。


(鎌倉館跡地、なにもかもが、むなしい…)

っつーことで、横浜橋商店街を通って平和湯へ。横浜も「橋」がつく地名が結構あるけど、昔は川が多かったんだろうなあ。お、立派な銭湯建築が見えてきた…と思ったら、なんと休み。うむ〜、神奈川銭湯マップももうかなり古いからなあ、データが違ってたか。こういう時に組合がホームページでも立ててくれてるといいんだが。(後注:7月ですでに廃業とのこと…おかしい、これだけ立派な銭湯が…)


(横浜橋商店街)

(平和湯、おかしい、これだけ立派な銭湯が…)

(銭湯の近くは濃い飲み屋が多い)

仕方ない…近くに結構銭湯のある場所で良かったなあ。急遽方角を変更して、伊勢佐木町の利世館へ。阪東橋駅から8分くらいっつーところか。途中「ホルモン焼肉 闇市倶楽部」、っつー焼肉屋があってびっくり。ヤバいネーミングだな…


(ヤバい名前だが、旨そうではある)

この辺りは結構フーゾク系もちらほら。歓楽街の中の銭湯か、結構濃いところが多いんだよな。伊勢佐木町5丁目のモールの近くでウロウロするが、なかなかそれらしいものが見つからない…と、突然巨大な煙突付きのビルを発見。こりゃ煙突がないとなかなか分からんよなあ、飲み屋ビルの2Fにある銭湯、看板も飲み屋の看板の中に「ゆ」っつーのが紛れているっす。っつーか、元々銭湯だったのを飲み屋ビルにしたんだろうなあ。


(一番上に銭湯の看板、「ゆ」)

回りこんで入り口、オリジナルの暖簾。2Fに上がるコンクリートの階段。全く銭湯っぽくはないビル銭湯。2F上がると玄関、下足入れは松竹の鉄板錠、っつーかこれ、考えてみたら「アルミ板」錠だよなあ。完全フロント形式、サウナはプラス200円の600円。ここはどの客も、フロントでロッカーの鍵を受け取るタイプ、場所が場所だけに防犯対策?600円払うと、オリジナルの小タオルを貸し出してくれるっす。ところで、「利世館」ってどう読むのか聞こうとしたけど、タオルに「リセイカン」と書いてあったっす。フロント前にはロビー。

さて脱衣場へ。ビル銭湯としては天井高めっす。ロッカーの鍵は松竹のシリンダ錠。YAMATOのアナログ体重計、新型マッサージ。なんと丸籠もいくつか積んであるっす。あとはコカコーラの自販機、長いすに灰皿。

浴室へ。桶は黄色の無地桶、椅子は普及型。ビル銭湯なんで、完全にコンクリートだが…うむ〜、結構広い銭湯っすねえ。オマケに天井もまあまあ高いっす。天井センターがUの字に段々になっているっす。男女の境側に浴槽群、カランは横並び、結構数は多いっす。

で、全体的にレンガと、外への窓は厚ガラスが多用されているっす。結構モダンな感じで落ち着いた雰囲気。ビル銭にしちゃ、悪くないっす。カランは温泉マーク入り赤青、シャワーともども湯量、湯温OKっす。シャワーの首の座りがちょっと悪いけどね。まあまあ混んでいるっす。むろん、繁華街の銭湯らしく、人間背景画のお方も。出入り口近くに冷温の立ちシャワーブースが2機。

さて、どうしようかな…今日も寒かったから…まずは温泉だ!そう、ここは黒湯の天然温泉の銭湯っす。横浜って市内中心部でも黒湯が出るんすねえ。浴槽は男女のセンター側、手前から大型の主浴槽、中型の黒湯槽、小型の水風呂の3つ。まず黒湯へ。鎌倉館から近いが、鎌倉館ほど真っ黒な湯ではないな…もうちょっと透明っす。温泉力も末広湯ほどのPHではないようだが…それでも天然温泉黒湯、アルカリのぬるっとした感じはまさしく温泉っす。温度は43〜44度くらい、寒い日はこのくらいの温度の湯に、汗が出るまでじっと入るのがいいっすねえ。

続いてサウナへ。サウナは10人くらいのサイズ、温度は100度くらいのちょい熱めっす。残念ながらTVはなし、小さく演歌が流れているっす。で、どういう訳か時計の類がないのが不便だよなあ。いずれにしても熱めのサウナ。汗を出したら水風呂へ。基本的に出しっぱなしの水風呂で、冷却はしてないみたいだけど、この季節、出しっぱなしにするだけで相当冷たいっす。要するに、20度以下。熱いサウナと冷たい水風呂の組み合わせが気色良く、結構何度も出たり入ったり。汗たっぷりかいたぞ。だんだん皮膚の感覚がなくなって「ぼーっ」としてくるんすよねえ。

最後は主浴槽、42度強の白湯っす。っつーか埋め爺がいたからなあ、本当はもうちょっと熱かったのかもなあ。バイブラと、1穴のジェットが2つ。ちなみにこの銭湯、浴室の中に丸くて太い柱が何本かど〜んと通っているっす。床のタイルは丸い小さなタイルで、これも良く見ると微妙に模様になっているっす。

上がりは脱衣場でフルーツ野菜ミックスジュース、フロント前には白のビン牛乳なんかも販売中。っつー訳で、ビル銭湯だけど、温泉だしなかなかゆったり感があるいい銭湯っす。休日が変則で7、17、18、27日なんでご注意。


(伊勢崎町のモール)

さて、どうしようかな…たまの横浜だから少し歩くか。何しろどこにいても、ランドマークタワーがはっきり方角を示してくれるっす。っつーことで少し黄金町方面へ行き、末吉町の末吉湯の前を通る。ここもビル銭湯。それにしてもこの周辺、立ちんぼが多くて参った…さらに日の出町方面へ行き、濃い飲み屋街と通って野毛へ。野毛で軽く一杯いこうかと思ったけど、野毛で飲むと帰るのが結構かったるくなるんだよなあ…と断念。


(末広湯、今度はここにも行かんとなあ)

(2002年12月)