大盛館


(神奈川に入ると、建築でも地方色が強くなるっす)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR根岸駅 徒歩20分

横浜は根岸へ。根岸から磯子にかけての内陸部は結構銭湯が多いんすよねえ。それに比べて、磯子駅前は全然銭湯が無いっす。横浜のこの銭湯の偏在性はなんだろうか?根岸駅を降りると、海岸サイドは重工業エリア。杉田の向こうまで、大きな重工業工場群、超巨大な煙突から煙を吐いているっす。


(海沿いは重工業エリア)

根岸駅から磯子方面へ、途中川のところから16号線に入る。潮の臭いがするっす。この交差点でまず、第二江陽館を発見。マンションに無理やり煙突を立てたようなビル銭湯。さらに内陸部へ進むと鯉の湯、おや、看板が可愛いなあ…そこはかとなく気合を感じる銭湯。


(第二江陽館、マン銭)

(鯉乃湯、脇の看板が可愛い)

さらに16号沿いに内陸に進む。堀割川を渡って、今度は大盛湯へ。小型の煙突、イカにも地方銭湯らしいたたずまい。さらに奥へ…この奥に美人湯っつーのがあったはずだが…おや、煙突が見えるが、すでに「生きている」気配はないっす。周辺も草ぼうぼう、ドアの隙間からわずかに浴場組合のポスターらしきものが見えるが、どうも廃業しちゃったみたいだなあ。


(廃業しちゃったみたいっすねえ)

(かなり荒れ果てた様子)

っつーことで、駅から一番遠めの大盛湯へ。徒歩だと20分くらいかなあ。下足板の鍵は松竹、中に入ると完全フロント形式っす。フロント前にロビー、サウナ代は110円と書いてあるので510円払うが、なんらの「サウナ証」らしきものは無し、完全に紳士協定か?何か損したような気もせんこともない…

脱衣場へ。おや、立派な銭湯だなあ。木造銭湯って、外から見たときの感じと中に入ったイメージがかなり違うことが多いっすねえ。天井は高い格天井、端はゆるくカーブ処理されているっす。とはいえ、比較的新しい、昭和中期くらいの建物だろうなあ。ロッカーはやや変則に配置され、新型マッサージ機。自販機、デジタル体重計。ロッカーの鍵は松竹のシリンダ錠。

浴室へ。天井は基本的に関東の2段型、両サイドにややアーチが入っているっす。桶は睦和のケロリン黄色、椅子はやや高めの普及タイプ。島カランは2列だけど、窓側にはカランなしの中規模銭湯っす。浴室は結構綺麗な明るい感じっす。カラン、シャワーともども湯量、湯温OK。出入り口近くに冷温ハンドタイプの立ちシャワーブース。客は爺さんが多く、明るく会話しているっす。いい感じの銭湯。

で、真っ先に目に入るのは、最奥部のチップタイルのタイル絵。海にオレンジの夕焼け、帆船、っつーものっす。この絵は他にどっかで見たことがあったな?大崎の金春湯だったか…?

浴槽は基本的に3槽、うち1槽は水風呂っす。まず真ん中の浅風呂へ。タイルがちょっと岩っぽいものになっているっす。温度は43度強っつー辺りかなあ。備長炭が入っているっす。湯内赤ランプ、バイブラは結構噴出が強いっす。さらに深風呂、こっちは7点の座ジェットが2機。

続いてサウナへ。4,5人サイズの乾式サウナ、温度は100度強っす。で、このサウナがなんと砂時計5個も置いてあるっす。人数分砂時計があるっつーのは実によろしい。サウナを出たら水風呂、まずまず広めの水風呂。温度は20度を下回る温度、カランの水はぬるかったから、この水風呂は冷却してあるんだろうなあ。

上がりは脱衣場の自販機で野菜ジュース。フロント前には結構多くの種類のソフトドリンクと、ビールも置いてあるっす。このドリンク類の陳列が、これまた綺麗に列になっているが…主人の趣味だろうなあ、きっちり並べるのが。

っつーことで、なかなか満足の銭湯っす。しかし根岸エリア、銭湯の数が多いので、全部行くのに時間が相当かかりそうだなあ。


(根岸の堀割川、この両岸に銭湯がポツポツ)

(2003年5月)