梅の湯


(松の木と破風造りがマッチする)

aqua.gif (191 バイト) 場所 JR京浜東北 新杉田駅 徒歩3分

横浜は新杉田の梅の湯へ。少し時間があったので、杉田駅周辺の3軒の銭湯を全部見てみる。京急杉田駅の裏に杉田湯。いわゆる一般的な古い銭湯だな。さらに16号沿いの松の湯へ。ここも一般的な古い銭湯、おそらく番台。それにしてもこの辺り、酒屋についている立ちのみとか多いな。古い銭湯と立ち飲みのある街か…


(立ち呑みがある街には文化がある?)

さて梅の湯、JR新杉田駅から徒歩3分ほど、16号沿いっす。なんでこの銭湯に入ろうかと思ったといえば一目りょうぜん。なにしろ破風造…正面が少しゆるやかだな、高崎の浅草湯みたいっす。下足の鍵は…おおっ!?幻の富士錠?大型の鍵で富士山がついてる。函館の草津湯で見てから以来っす。


(函館以来の再開、年季もたっぷり)

で、中に入ると当然番台、番台は低め。脱衣場天井は格天井ではないが高いっす。ロッカーの鍵が、松竹の新しいのとTOKYOとあるのと…FUJIが入り混じっているっす。体重計は寺岡式。旧式のマッサージ椅子。長いす。棚には常連桶が結構置いてあるっす。番台上部に柱時計、振り子がゆっくり揺れている。振り子動いてるところって最近少ないっすよね。

さて、浴室へ。おっと、ここは旧式白ケロリンが結構置いてあるっす。ケロリンのマークが古い。今のケロリンよりもちょっと口径が小さいのかな?島カランは一つでシャワー無し、窓際とセンターにあるので窓際に陣取る。他に立ちシャワーが一つ。

カランに陣取ってから少しびっくり、窓側だけ排水溝がないのであるっす。流した湯が床面をそのまま伝わる…なるほど、これじゃあ上座下座が発生するよなあ。でも上座に座ると下座に気を使ってかなわんだろうなあ。カランは赤青の温泉マーク付き丸型プラスチック、シャワーともども湯温湯量OK。男女の境には既製品らしいい湖畔と白鳥のタイル絵

天井は東京型の2段、で、この銭湯が結構混んでる…古い銭湯なのに?海に近くて工場も多いエリアだからか?いや、子供連れも来てるぞ。これは銭湯が文化として確立してるのかなあ。

さ、浴槽へ。東京型2槽式、奥は渓谷のペンキ絵。広告が少しその下に残っているっす。浅風呂から入る…お、熱い。45度近くあるか?3穴のジェットが2機、真夏の熱い湯もオツなものっす。深風呂はさらに熱く、温度計は46度より上を指している。さすがにそんなになかろうが、45度以上は確実にありそうっす。

カランの水がこれまた真夏にかかわらず結構冷たいっす。気色いいのでこれを浴びて再び熱湯へ。まさしく修行。年寄りもみんな熱そうにして入っている。一人の年寄りがあっしに顔を向けて「熱いですよねえ」どうやら、水を埋めていいかと尋ねているようだ。「へへ」となんとも答えず風呂を出る。

「おまえ、ヤな奴だな」(天の声)

上がりは脱衣場でスプライト、ソフトドリンクは標準的に揃えてあるっす。番台のお姉さんも上品そう。それにしても混んでるなあ。っつーわけで、伝統型の一湯っす。で、杉田周辺の銭湯はなんと22時から22時30分くらいで閉まってしまうのでご注意。横浜っつーてもこの辺りに来ると田舎なんだよなあ…

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(2001年8月)