旭湯


(格天井が見える、正面の模様は何?)

aqua.gif (191 バイト) 場所 西武新宿線 本川越駅 徒歩12分

埼玉県の銭湯は約150軒…

小江戸川越へ。しかし川越って池袋から30分だから東京からごく近いんだよなあ。あっしは志木にいたことがあるんで、川越は割と知ってるつもりだったんだが…川越駅から本川越へ。この辺りはいかにも東京のベッドタウンの風情。だけどもう少し行くと…これが町並みが一変、かなり古い建物が並ぶ街に一変するっす。まあ城下町だしなあ。倉敷っぽい雰囲気。


(川越市駅前はいかにも新興都市風)

それにしても…いつから川越って観光都市になったんだ?少なくともそういう記憶は全然ないんだが。まるで観光地。みやげもの屋とかが並ぶっす。とりあえず町並みを見物、まあこの街は早い時間に回るのがいいみたいっすねえ。


(この建物、銀行だったと思うが…
赤ポストとの組合せがなんとも)

(川越といえばこれでしょう!
の時の鐘なんだが、
暗くてよくわからん…)

(コンビニまで昔風)

(倉っす)

(レトロな建物多し)

途中銭湯をチェック、仲町の睦の湯を発見するが…閉まっている。いかにも古い銭湯で期待してたんだが。日曜日休業ではないはずなんだけどなあ。廃業という感じではないんだけど、入り口の扉の前に鉢植え多数。明日店を開けるならこんなことはしないだろうけど…さて。

で、本川越からだと12分くらいかなあ。市役所の近くに巨大煙突発見、今度は幸いにも煙をもくもく噴出中。旭湯の屋号入り煙突。正面に回ると、ガラスから格天井が見えるっす。よし、本日の入浴はここだな。入り口は割と庶民的というか普通の造り。

下足の鍵は松竹錠。中に入ると番台、脇の目隠し板がなかなか重々しいっす。そんなに大きくない、地方らしい小型銭湯だが、格天井は見事っす。破風造りとかではないけど、わざわざ天井を格子にしたのだろう。ロッカーの鍵は松竹錠、地方の生活系銭湯らしく、ごちゃごちゃとした雰囲気があるっす。アナログ体重計はYAMATOのもの。ドリンクのガラスケースとアイスの冷蔵庫。隅には洗濯機も置いてあるっす。家庭的な銭湯。なお、埼玉の浴場料金は12年10月に値上げして380円っす。

浴場へ…とその前に、浴場と脱衣場の境の形状がちょっとヘンで、浴室が少し出っ張っているっす。おそらく、改装したときに浴室面積を広めにとったんだろうなあ。

桶はケロリン、カランは改装してあって綺麗なもの、6角銀色カランっす。シャワーともども、湯量、湯温はOK。小型の木造銭湯なんだけど、浴室の天井はなぜか東京タイプではなく、Vの字になっているっす。客はそこそこ混んでいる。しかし、本当につくづく思うが、どこいっても地方に比べてムチャクチャ人の多い東京で、なぜか銭湯だけは地方の方が混みぎみ。そんなに東京の人間は人口比で銭湯に入らないのかなあ。やっぱりニーズ発掘にもっと力をいれるべきだよなあ。

浴槽へ。小ぶりの浴槽で2槽式なんだけど、まずは見モノは壁画。タイルに書かれた絵で、一面の熱帯魚の絵っす。これはなかなかよろしいっす。やっぱり銭湯に壁画は必要だよなあ。

で、片側がバイブラ、もう一方は座ジェット2機。薬湯を実施しており、今日は紫色の酵素風呂。湯温はやや高めで43〜44度くらい。温度計は45度以上を指してるけど、こんなもんだろう。座ジェットは7点式で快調、水枕もあって気色が良いっす。

さらにスチームサウナへ。この銭湯、なんとスチーム無料っす。嬉しいっす。サイズは小さめで、まあ3人サイズだが、明るいサウナ室でよろしいっす。サウナの後は隣の冷温の立ちシャワーで冷水を浴びる。湯が気色良いので、湯とサウナ、冷水浴びを何回か繰り返す。

上がりは脱衣場で…コーシン牛乳?一本110円で一服。男女の境がTVになっているが、これまた丁度TVがすっぽり入る程度に木の箱状に包まれているっす。昔はTVは貴重品だったんだよなあ。わざわざTV見るために銭湯に行った人もいたんかなあ。ドリンクはビン牛乳のほか、ソフトドリンク類がそこそこ揃っているっす。

っつーわけで、なんか由緒とか格式とか、そういう大げさなものはないが、庶民的で家庭的な銭湯っす。川越も休日に東京から日帰りで遊びに行くには丁度良い距離、ちょっと遊びにいった帰りに気軽に寄れる銭湯っす。

(2001年10月)