福の湯

aqua.gif (191 バイト) 場所 東武&JR栃木駅 徒歩15分

さて、日も暮れてきた。そばでも食べようかと少しうろつくが、やはり五年に一度の祭りの日、「売りきれちゃってまた打たないと…」うむ〜、それほど時間もないんだよなあ。ふと脇を見ると「ニララーメン」なんと親父が手打ち実演中。へー、じゃ食べてみますか。ニラを練り込んだラーメンの模様っす。目の前で伸ばして細く切っていく…ラーメン打ちの方はプロの腕前なんだけど、それを調理するオバちゃんたち、どうみても家庭料理の域っつーかほとんど文化祭の領域。手際が非常に悪いが、それでも打ちたてのラーメンはうまいなあ。

さて、ケータイのimapfanでは銭湯の位置を神社のほぼ裏側に位置するあたりに表示している。神社脇の公園を抜けて…あったあった、この銭湯は今までの銭湯と比較すると一番近代的な感じの銭湯っすね。まあこういうところは客も多いのだろう。4軒目か…と暖簾の前に立ち止まっていると、早速オヤトコセン氏、「じゃ、行きますか」おやおや、もう片足が玄関の中に入っているよ…

さて、下足の鍵は松竹錠の下足板、東京じゃ見なれたものっす。中に入ると当然番台、高さは標準的。ここも丸籠が積んであるけど、ちゃんとロッカーも使われているっす。で、鍵がこれまたレアな「タイヨー鍵」。さて、じゃ風呂に入るかと服を脱ぎだし辺りを見まわすが、ここで驚きの発見!

壁に…ポスターサイズの写真が貼られている。五重の塔、富士山。ここまでは銭湯にありがちな光景だが…ヌード?なんと2枚の大きなヌード写真。しかも、なんつーか昭和時代の男性娯楽週刊誌のグラビアにあるような、「お父さんは若い頃、これを使っていたんだよ」っつー感じの思いっきり「ヌード写真」 のようなポスター。薄いレースの布をまとい、しかもモデルの回りに…カラフルな風船がいくつか。メルヘンでんなー。(-_-;

とりあえず写真は驚きだが、浴室へ。天井はかなり低いフラット型。桶はケロリン黄色で島カランが一列。このカランが丸型の赤青プラスチックだが、たまに見かける「なすび」型のカランなんかも混じって特に統一はされてないっす。壊れたら取り替えているのだろう。シャワーは壁側のカランのみなんで、ここに陣取る。湯量、湯温OKっす。男女の境の、上部がすりガラスになっているっす。当然むこうが透けるような気がする…

浴槽へ。2槽式、深風呂と浅風呂でシカケは何もないシンプルな浴槽。湯の温度は熱めで44〜45度くらいっす。北関東の銭湯って、温度高いところが多いっすねー。で、この銭湯、背後に小さめのタイル絵があるっす。タイル6枚分くらい、片方が海で島が3つ浮かんでる絵、もう一方は富士山。

上がりは…オヤトコセン氏が番台の親父にヌードポスターの所以を聞いているようだ。(-_-;ここで驚くべき回答!なんと番台の親父自身が撮影会に行って撮影した写真とのこと…プロの写真かと思っただよ。それにしても… 話をしているうちに、回りの親父達も一緒に話に加わる。やっぱり野郎はこういう話は好きだよなあ。 「こんなので撮影会してたら、見えちゃうんじゃないの?」「いや〜、向こうもプロでさ、見えそうで見えないんだよ、AVとかのモデルと違うからね〜」 栃木の銭湯では珍しく、ドリンクもしっかり置いてあり、風呂道具も販売中。 要するにかなり現役銭湯なんだな。脱衣場にはTVもあり、例によってオサマビンラディンのニュース。っつーわけで、全国的にも珍しい、ヌードポスター銭湯っす。そんなの見てて「キちゃったらどうすんだよ」だって?大丈夫大丈夫、そういうときは回りの親父のケツでも眺めれば…

(2001年11月)