塩原温泉

aqua.gif (191 バイト) 場所 東武&JR栃木駅 徒歩25分

さて、早速ヤバいと言われていた塩原温泉に向かう。大通りを歩いていくと左右に煙突を発見。どうやら右が塩原温泉、左が翁湯の模様。まずは翁湯に向かうが、これまた細い道の中にあって、煙突がすぐ見えるのになかなかたどり着けない。それにしてもこの辺りの街、いかにも昔ながらの街。昔は交通の要所として栄えていたんだろうなあ。今は産業はなんなんだろうか?

さて翁湯、駅からだと…25分くらいだが、ここまで来ると新栃木駅の方が近い?小さいながら、かなり立派な破風造りの木造銭湯。が、ここの主は今日は祭りの仕事で銭湯自体は休業の模様。ここまで来てもったいないが、まあちょっとくらいは次の楽しみに残しておいても良いっす。


(翁湯、祭りのため臨時休業)

で、今度は塩原温泉。大通り沿いに入り口。脇に回ると廃材と釜場、パチパチと木が燃えているっす。入り口はオリジナル暖簾。塩原温泉の由来は、どうやら昔は塩原温泉の湯の花を入れていたからのようっす。

玄関入ると下足入れはオリジナルの木の鍵。中に入ると番台これまた低いっす。料金300円、どうやら栃木市は300円で統一の模様。番台脇には映画の広告板、要するに映画ポスターを張りつけるための映画館ようの広告板の模様。で、上部に別のポスターがあるが、日焼けしてなんのポスターか分からない…女将によると、大昔のヤクルトのポスターらしいっす。入浴者心得もまた古いんだなあ。脱衣場の天井は木だが、あまり高くはないっす。で、隅に丸籠の積み棚。一部ロッカーらしきものがあるけど、使用されてないっす。

さて浴場へ…ここで驚愕の光景。この銭湯…半ば崩壊しかけてるっす…脇の構造が完全に「折れて」いる。壁が「く」の字に歪んでて、その上にベニヤ板?で覆っている。窓が…歪んでいるために閉まらないっす。でもって、ついでに浴室と脱衣場の間の戸も完全に閉まらないっす。建物構造自体が歪んでる?これは驚き…いくらボロ銭湯とはいえ、こんな「壊れかけた」銭湯は滅多にないっす。


(衝撃の光景、壊れる前に急げ!)

浴室天井は2段。桶はケロリンの白と、底に温泉マーク入りの赤線入りのもの。真ん中に三角形の島カランがあるっす。浴室床のタイルは相当に破損してる。これまた古いボーリング場の広告なんぞもあるっす。カランの湯量や湯温はいいものの、シャワーはあるだけで湯は出て来ない…カランは赤青の温泉マーク入りのもの。

で、浴槽へ。さほど大きな浴槽ではないけど2槽式。深風呂がこれまた熱い。44度〜45度っつーところだろうなあ。この浴槽がまたタイルがほころびた浴槽。この浴槽に入りながら、崩れかけた壁を見てると凄いものがあるが…でも、なんとこの銭湯、浴槽の後ろに金魚の水槽が!しかも…水槽のガラスが何箇所もヒビが入ってて、テープで補修してある。(-_-;おいおい、大丈夫かよ。浅風呂、これまた温度差がかなりあって、こっちは41〜42度っつーところ。一応繋がっているんだけど、この穴がかなり狭くて深風呂の熱い湯がなかなか浸透しにくいっす。でも温度差これだけあるっつーのはいいことかも。

上がりは少々番台のお姐様とおハナシ。「こんな銭湯ですみませんねえ…今にもやめようと思ってるんだけど、常連のお客さんがいるからなかなかそういう訳にもいかず…」だそうな。ちなみに宇都宮の銭湯料金は平成13年時点での公定料金370円なんだが、栃木市は300円でやっているっつーこと。しかしあっし達が風呂に入ってる間、女湯方面は人の気配がなかったなあ。

っつーわけで、日本屈指の驚愕の崩壊銭湯。女将は廃業を決意している模様だし、早いうちに行った方がいいぞ!

(2001年11月)